未来創造企業とは何か。

チェックリストを進めながら気づきました。

未来創造企業とは、未来を視覚化できる企業のことだと。

視覚化とは言語化のことなのですが、

言葉にして、言葉を磨いていくことが、企業の未来を造っていくのです。

ですから、言語化する力こそが、

企業存続の時間を決定してしまうということになります。

「日本語で考えろ」
これは、ドイツと日本を行き来する友人の口癖です。

母国語で思考することが、どれほど重要か。

ぜひ言葉に挑戦し、未来を創造していただきたいです。

 

言葉にできて、他者から共感が得られたら、今度はそれを数値化します。

数値化できないものは管理できないからです。

計画を立てよう。予算を作ろう。

当事務所でそのような支援活動をはじめたのは1996年でした。

元号でいえば、平成8年です。

バブルが弾けただけでなく、この不況は循環型の不景気ではなく、

想像もできない経済環境がこれから訪れると、

誰もが認識できるようになったころでした。

実際その前年には、未曽有の大地震と、未曽有のテロが起こりました。

経済の悪循環のなかで起きた、未曽有の天災と人災。

そこに希望を感じられる人がいたとしたら、

その人は、きっと「狂愚」等と、ののしられたことでしょう。

そんなころに始まった予算策定の支援業務です。

今から思えば、経営者に受け入れられるはずがありません。

「明日のこともわからないのに、なんで一年後のことを描けるかね?」

そんな言葉を数え切れぬほどいただきました。

あれから四半世紀が過ぎました。

世の経営者さまは、どれほど計画を作れるようになったでしょうか。

実感としていえることは、「当時とさほど違いはない」です。

 

さて、この事実から、何を読み解けばよいのでしょう。

はっきり申し上げれば、日本の経営者には、

残念ながら管理する能力がないということです。

(生意気言ってすみません!)

管理は数値化からはじまります。数値化しなければ管理はできないのです。

数値化しないというのは、管理をしたくないからなのです。

しかし、これは中小企業経営者がだらしないのではなく、

日本人のDNAではないか、と思えるようになりました。

数値化しないというより、数値化できない、一様に管理できない日本人。

一見、困った人たちに思えますが、実はこれ、

海の外の目線に毒されている証拠なのかもしれないのです。

 

ところで、成長しなければならないというのは、本当でしょうか。

存続し、発展すれば満足だ。それで十分ではいけないのでしょうか。

(事務所の標語を敢えて否定しています。)

というのも、そもそも日本に成長などという概念があったのか。

そこから問い直すことが重要なではないかと思うのです。

日本人は農耕民族です。与えられた田畑を耕作するのに、

前年比103%を永遠に追いかける発想など持ち得るでしょうか。

耕作地に対して、常に100%を目指すのが農作業なのではないでしょうか。

そして天のお計らいがある。ゆえに100%は常に目指すが、

結果は常に100%未満にしかならなかったはずです。

だからこそ、限りなく100%を目指す。近づける。

日本人の価値観は、そこに集中していたと思われます。

ということは、

「明日のこともわからないのに、なんで一年後のことを描けるかね?」

この現代から見ると、はなはだ無責任、まるで経営放棄のような言葉は、

実は、農耕民族の知恵が語らせているのだと、捉えることもできるのです。

「人事は尽くすよ、しかし最後は天命にお任せするしかないんだよ。」

そのように読みくだすこともできるのです。

だとしたら、何と深い言葉だったことでしょう。

それを経営計画策定の支援を開始して、四半世紀後に感じ始めました。

できない事実を否定的にみるのではなく、肯定的にみる。

できないということには意味があるんだと捉えることで見えてきた世界です。

五穀豊穣は、努力に努力を重ね、最後は祈るしかなかったのです。

だからこの国の神事は、天皇家が担った…天皇家の万世一系…

国の形になるまで一体となった深い祈りと実践…

日本という国は、国全体が祈りに満ちていたのです。

 

話が大きくなり過ぎました。

中小企業経営者は、資本主義に身を置いているのに、

心は農本主義のままでいるということを言いたかったのです。

そしてこれまでは、それをどうやったら変えられるかと考えていましたが、

変わらないし、変える必要もないと捉えることで、

あらたな答えが、日本ならではの答えが導かれるかもしれない…

そんなことを感じだした、という中間報告を、ここに記していきます。

 

本業を通して社会課題を解決しようと挑戦する未来創造企業。

そのチェック項目の中から、

今回は、環境と資源についての質問項目をご紹介します。

 

【人口】
①性別・年齢・国籍等によらず、

  人々が希望や能力に基づいて働ける社会づくりに協力・支援している
②育児や介護を支援する仕組みに協力・支援している
③海外との交流人口拡大のための取り組みを行っている
④日本の労働人口減少に企業活動の維持・発展に向けた取り組みを行っていない
⑤開発途上国における人口爆発に起因する諸問題への協力・支援を行っていない

【経済】
①企業活動を行う上での倫理的・道徳的基準が策定されている
②社会的弱者が経済活動に参画できるための協力・支援を行っている
③倫理的・道徳的に公正な経済活動に協力・支援している
④社会における経済的不平等の解消に向けた取り組みを行っていない
⑤開発途上国における社会経済的な課題に向けた取り組みを行っていない

 

中小企業の経営者の視野を広げてくれる項目ばかりです。

「お天道さまには逆らえない」といいます。

そう思っているのは日本人だけかもしれません。本来、実に謙虚な民族でした。

しかしその思い、DNAにしっかり格納されています。

持続可能は社会を世界レベルで実現するのは、

日本人の英知が再発され、世界の人の共通認識になったときです。

会計人の立場で言えば、巡回監査の普及にどこまで責任を果たすか…

その1点につきるのです。

山下明宏税理士事務所は、職業会計人第1号の未来創造企業になります。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。