著者の著書は、決まって無駄がなく、切り込むような文体です。
要点だけを短く、的確に伝える。ビジネスマンが使う言葉として、身に着けたいです。
仕事の報告をうけたとき、その内容をまとめて確認すると、
「いえ、それはそういう意味ではないのです。」と返してくる人がいます。
そのための確認なのですから、こうした会話自体がいけないのではありません。
「そういう意味ではないのです。」を乱発する人がいるのです。
ではどういう意味なの?と聞き返すと、要するに…と言えない。
一言では返せないのです。著者とはかなり違うスタイルです。
また、意味不明の笑いでお茶を濁す人もいます。
不断の声は小さいのに、意味不明な笑いのときだけ大声になる。
そうした光景は、けっこう面白いです。人として愛すべきシーンでもあります。
しかし、著者的に言えば、ビジネスをしていないということになります。
ビジネスに向いていない人と言ってよいかもしれません。
言葉を削ぎ落してくことは、言ってみれば鍛錬です。
自分の生き様を鍛えていかなければ、言葉を詰めていくことはできないのです。
「働き方とは、すなわち生き方である。」49頁とあります。
ビジネスの最中、何気なく使っている言葉と態度で、
どの程度の生き方をしているのかが、あからさまになってしまいます。
まったく仕事とは恐ろしいものです。ゆえに、気を抜くことはできません。
だからこそ、仕事は自分自身を鍛えてくれるのです。
「人は苦しいときに成長する。だから大いに苦しめ。そこから逃げるな。給料もらって苦しむという貴重な体験をさえてもらっていることに、むしろ感謝しろ」30頁。
著者は、部下にそう指導してきたと言います。
厳しい上司です。しかしそこで鍛えられた部下の多くは、大いに飛躍されたことでしょう。
「2040年を過ぎた辺りから、年間100万人単位で社会から人が消えていく。」92頁
それでも日本は豊かな国であり続けなければならないと考える著者です。
そのために何をしたらよいのかが、この本に書かれています。
そのための一要素として、イノベーションを起こさなければならないのですが、
これは、本を読まずとも容易に想像できます。
しかしそのためには、老人が社会の指導的な立場から退くことだと、
著者は、繰り返し主張されています。
ご自身の進退についても、まさに華麗な所作で、組織から離れました。
自身が退いて態度で示しただけでなく、
老人が居座りたくならないような制度まで作り上げました。
本気というのは、そこまですることなのだなと、感じ入りました。
私の知るある組織でも、いつまでも居座っている老人がいます。
おかげでその組織には、一向にイノベーションが起こりません。
もはや、発展性が望めない状況ににまで追い込まれてしまいましたが、
誰もそのことに気づきません。老人が指導的役割から離れないからです。
こうした著作に触れることで、目が覚めます。恐らく社会現象なのでしょう。
20年後に100万単位で人口が減っていく日本が、
それでも経済成長していくにはどうしたらよいか。
この発想と信念がこの本の思想です。元気がでます。勇気と希望をいただきました
「人口が減少するから移民を入れよう」この発想は、
イノベーションとは言い難いものであることがわかります。
それはただの手当てです。策であり、方法です。
著者に言わせれば、思考省略の最たるものではないでしょうか。
足らないから補充する。これでは思考が苦しんでいるとは、いませんね。
2050年に、日本は人口が1億人を切るといいます。たったのあと30年です。
そのとき、いまより豊かな社会にするのが、私たちの使命です。
次世代のために、世界に誇れるもっと素敵な祖国を建設し、後継に引き継ぐ。
著者の勧めるネガティブリストで、人を強くする組織づくりに徹していきます!
すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!