59%の参加率を達成した四谷支部殿、お見事です。勢いが止まりません。
その支部長が是非にということで、顧問として初のお役目をいただき、参加いたしました。
支部総会の雄姿をとくと拝見しました。おめでとうございます!
そのおめでたい懇親会の冒頭に、ご挨拶させていただきました。
現在は、税理士業界、第2の創業期だというお話です。
私たちは今、間違いなく大きな転換点に立っています。
30年前の開業スタイルを思い起こしてみました。
どうやってお客さまを増やせばよいのですか?という質問をすると、
「金融機関と繋がれ!」と真っ先に言われました。
「通帳を作って、積み立てをやれ。」「毎月金融マンが集金に来てくれる。」
「それで接触の機会を増やすのだ。」ということでした。
他の手立てなど頭に浮かびません。言われるままに、
事務所周辺の金融機関に口座を作り、せっせと積み立てをしました。
なけなしの金を預けるのは、財布が軽くなるだけで大変でしたが、
集金する方にしてみれば、なんだこれっぽっちという程度の金額です。
いま思えば、迷惑なはなしであっただろうなと思います。
そもそも、巷の税理士がみなそうした魂胆で、積み金をしていたら、
新参者に紹介など、回ってくるはずがありません。
今から考えれば滑稽な話です。
しびれを切らして、支店に赴き、勇気を振り絞って支店長さんにご挨拶すると、
「開業何年?」「職員何人?」「顧問先は何件?」などと、事務的に聞かれ、
「お疲れさま。頑張ってください。」と返される始末でした。
先輩方の助言も、どこまで親身だったか、怪しいものです。
しかしそこから這い上がったものだけが、経営できるようになる。
社長の苦労もわかる税理士になれというもの、という視点で助言されていたのなら、
これはご慈悲以外の何物でもありません。
そんなことを懐かしく思えるようになったことに、感謝する日々です。
さて、それに比べ、いまの若手税理士はどうでしょう。
お客さまの獲得を目的に、積立などする人はいないはずです。
現場の担当者にそんな裁量がないことは、もうわかっているからです。
また支店に出向いたなら、先のようなことは間違いなく言われないでしょう。
ではどんなことを聞かれるか。
「先生はTKCに所属されているのですね。」「月次巡回監査をなさっていますか。」
「自計化の推進に力を入れておられるのですね。」「書面添付をご存知ですか。」
「中小会計要領に基づく決算書を作成されていますか。」
「記帳適時性証明書がきれいに出てくるときが楽しみですね。」
などと会話が弾むことでしょう。さらに、
それで「このお客さまの口座を開設していただけるのですね。」
「ついては同時に、モニタリング情報サービスを設定していただけるでしょうか。」
などととんとん拍子に金融機関との距離が狭まるはずです。
つまり、経験年数、職員数、事業規模などが事務所評価の尺度になるのではなく、
時代に適った仕事をどれだけできるかが問われるようになったのです。
得意分野は何ですか?と問われ、「法人税です」「資産税です」と答えていたこれまで。
「建設業です」「医業です」「製造業です」「飲食業です」と宣伝していたこれまで。
これからは、ITとAIを使いこなして、税務当局と金融機関と中小企業を繋ぎ、
信頼性の高い決算申告書と月次データで、中小企業の経営環境を整えるのが仕事です。
さらに「早期経営改善計画」などの支援策を使い、会社を強くしていきます。
現場の仕事を、逐一金融機関に吟味していただけることが、最大の強みになります。
お客さまご支援の仕組みが、天と地ほどに変わっているのです。
ですから、第2の創業と申し上げているのです。
この波に、四谷支部の特に若手会員が先駆けられて、
未来の都心会の礎になられますことを衷心よりお祈り申し上げる次第です。
そんな趣旨のご挨拶をさせていただき、盛大に祝杯を上げさせていただきました。
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おかげさまですべて上手く行っています。
いつもお読みいただきありがとうございます。