実践経営哲学/経営のコツここなりと気づいた価値は百万両 (PHPビジネス新書)/PHP研究所
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今さらと思う方も多いでしょう。私もそう思いました。しかしこれは新刊です。

開くと、(株)TKCの飯塚真玄会長がお気に入りの、世界的経済学者である、

一橋大学名誉教授の野中郁次郎先生の栞が挟まっていました。

野中先生と言えば、「知識創造型企業」の研究で有名な方です。

氏によれば、これまで『実践知リーダー』といえる、経営者を、

数多く観察して来られたわけですが、松下幸之助氏の実践は、

それが飛びぬけていることが、今回、あらためてわかった、のだそうです。

そう聞くと、手にしないわけにはいきませんね。

さて、実践知リーダーにはなるには、六つの力が必要だとされます。

1.「善い」目的をつくる能力

2.現実を直観する能力

3.場をタイムリーにつくる能力

4.直観の本質を物語る能力

5.物語を実現する政治力

6.実践知を組織する能力

この6つの能力ですが、実は、何のことを言っているのかピンと来ません。

しかし、この本を読んでいくと、わかるような気になります。

野中先生が学者の言葉で説明することを、

実業家である松下氏は、衆知を集めるかのように、平易な言葉で語ってくれます。

野中先生の言葉はありがたいけれど、「難しゅうて、ようわからんなぁ」。それが

松下氏にかかると「ああ、なるほど。あんた上手いこというなぁ。」となってしまう。

読み終えたとき、そんな感想を持ちました。

松下氏は野中先生の言葉を知らなかったはずなのに、

松下氏の実践学を学べば、野中先生の言わんとすることが腑に落ちる。

面白いですね。改善計画に取り組まれようとする経営者様、必読の書と思います。

資本主義まっさかりの時代に生きた経営者の言葉ですが、

時流を超えた至言のように感じます。

中小企業再生の極意は、この一冊の中にある、かもしれません。

そんな思いを込めて、いま方々で引用させてもらっています。