ゴルフの世界では

「重いクラブ」を推奨するプロは非常に多いですね。

一見、軽い方が速く振れて飛びそうな気がしますが、

あえて重いものを使うのには、

ゴルフスイングの核心に触れるようないくつかの深い理由があります。

主な理由は、以下の3点に集約されます。

1. 手打ちを防ぎ、大きな筋肉を使える
軽いクラブは手先だけで簡単に操作できてしまいます。

しかし、それだとスイングが不安定になり、パワーも伝わりません。

重さがあると: 腕の力だけでは持ち上がらないため、

自然と腹筋や背筋、下半身といった、

いわゆる「体幹」を使わざるを得なくなります。

⇒結果: 再現性の高い、どっしりとしたスイングが身につきます。

2. スイングのリズムとテンポが安定する
軽いクラブは、自分の力加減ひとつで振るスピードが変わってしまいます。

重さがあると: クラブの重さ(慣性)に逆らえなくなるため、

一定のゆったりとしたリズムで振るようになります。

⇒結果: 打ち急ぎがなくなり、

ミート率(芯で捉える確率)が格段に上がります。

3. クラブの「仕事」を邪魔しない
ゴルフは本来、重力や遠心力を利用するスポーツです。

重さがあると: 切り返しでヘッドの重みを感じやすく、

ダウンスイングで勝手にクラブが降りてきてくれます。

⇒結果: 余計な力みが抜け、

ヘッドスピードも最終的には効率よく上がります。

 

以上がレッスンプロによるご指導の論点整理です。

※まとめ

「自分の体力で振り切れる範囲内で、最も重いものを使う」

これが、ゴルフの鉄則です。正直しんどいですが、

そうすることで、クラブがスイングを導いてくれるようになります。

 

とても大事な着眼ですね。

道具が体を導いてくれるのです。体が道具を操るのではない…

勘違いしている人が多いですね。

そしてこの指導、経営にも置き換えられることお分かりですか。

 

この話、ご興味あれば、次回にお伝えいたします。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

エコノミスト高野龍太郎先生からいただいた資料です。
薄々聞いていた話ではありましたが、

この資料を見て愕然としました。

失われた30年の正体とは、
つまり、 人件費を上げなかったこと。

ただ、その一点だった!ということです。

日本は「弱い経済」だったのではなく、
労働分配を止めた経済だったのです!

ということは、強い国家路線が勝っても、
この形は変わらないということでしょう。

この構造を作ったのは、強い経済を叫んだ政党だったから。

今後、 自動的に国民が豊かになるわけではないことが見えました。

日本の真の分岐点は、「賃上げを国家戦略にできるか」です。

ここが変わらなければ、
2月9日以降も、円安・株高・インフレの中で、
「働いても豊かにならない国」が固定化する可能性が高いです。

ところが、演説をきいていると、みな消費税の減税を叫んでいます。

給付付税額控除という案もあります。税制で対応しようとしています。

民間の力で、賃金をあげることが最も重要です。

しかし30年、低賃金でやりくりできる仕組みを作ってしまったので、

民間が急に賃上げすることはないでしょう。

 

ですから、そこを国家戦略にする必要があったのです。

しかし、この選挙でも、それが語られることはない。

そしてこれだけの統計データが示されても、怒る国民もいない。

ということは、このままホクホクの政策が続くのです。

これが「日本を豊かに!」の正体です。

 

そして国民の精神に、「お上には逆らってどうするの。」

「欲しがりません、勝つまでは。」という

歴史的スローガンが染み入っているようにも感じます。

 

人間の豊かさを、ど真ん中に置いた政策。

これを考えるのは、政治家ではない?!

もしかすると職業会計人の使命かもしれません。

なぜなら、現場に一番入っている職業専門家は、私たちだから。

 

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TKC東京都心会の2026年 政策発表会に参加しました。
想像を超えるたくさんの職業会計人が集まりました。

その様を見て、時代の不透明さを皆が感じている表れと認識しました。

世間は、予算成立を後回しにして、総選挙の真っ最中。

地域会会長のあいさつを聴きながら、あれこれ考えました。

 

◆ 税制は「下山」を選び、政治は「登山」を語っている

今回の青色申告特別控除の改正は、
表面的には「75万円に拡充」というアメですが、
実態はかなり明確な思想の転換です。

・書面 → 電子
・どんぶり → 正確
・勘と経験 → 記録と検証

これはまさに
「成長幻想を追わず、足元を整えよ」
という 「下山の思想」 に極めて近いといえましょう。

国は中小企業、事業者に対して、こう言っているように見えます。

・大きくならなくていい ・ただし、誠実であれ
・数字から逃げるな ・社会との接点を、記録で残せ

これは拡張ではなく、成熟への強制です。

◆ 一方、政治は「強い国家」という昭和語を再演している

対照的に、選挙戦で前に出る言葉はどうでしょう。

・強い経済!・強い国家!・取り戻す!・守る!・勝つ!

これらは明らかに、高度成長期〜冷戦期の語彙です。

つまり政治は、不安を感じる有権者に、
分かりやすい力の物語を提示しているのです。

一方で、
・政治とカネ ・記録 ・説明責任 ・透明性

といった、帳簿的、下山的テーマは一切、前に出てこない。

ここに強いねじれがあります。

◆ なぜ、このねじれが起きるのか

理由は、残酷なほどシンプルです。
ズバリ。政治は感情で選ばれ、税制は現実で設計されるからです。

 

・税制は「逃げ場のない現場」を相手にする。
・政治は「逃げ場のある言葉」を扱う。

 

・中小企業は、数字を誤魔化せば潰れる。

・帳簿を軽んじれば資金繰りで死ぬ。

だから国は、法律の改正という形で、確実に下山を促します。

一方、有権者の多数は、

・帳簿を書かない 

・決算をしない 

自分の生活と国家を混同する…
だから政治は、登山の物語を語り続けるのです。

◆いまの私の結論

これは「矛盾」ではなく、時代の分業です。
現実を知っている制度設計者は、下山を進め、
不安を扱う政治は、登山を語る…

そして、その両方のはざまで、

中小企業と職業会計人だけが現実を生きている。

そうした構造なのです。なんて残酷な現実でしょう!

だからこそ、私たち職業会計人が、
「言葉を翻訳する役割」を担っているのだと思います。

国家は強さを語ります。制度は誠実さを求めています。

では、経営者はどう生きるのか…
この問いに、帳簿と言葉の両方で答えられる人は、

実はとても少ないはずです。

◆まとめ

今回の75万円控除は、「優遇」ではありません。
端的にいえば「試験」です。
・電子に移行できるか 

・記録を残せるか 

・自分の経営を直視できるか
それができる者だけが、次の時代の中小企業として残る…

そんな誰が語ることもなく制度として埋め込まれる過酷な試験です。

私たちは、しかしこの現実に、

誠実に向き合う、経営者と事業者がいる限り、支え続けます。

 

そしてそんな職業会計人がいる限り、
この国は、少なくとも足元からは崩れることはありません!

 

そう確信して、今日も現場に向かいます。

 

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この風景は、毎月、私が訪問している企業の窓から見た風景です。

 車が埋もれるほどの豪雪のため、

1月は定期訪問することができませんでした。

 写真は、その日の風景を関与先の方が送ってくれたものです。 

 

残念ながら今月に入り、災害救助法の認定がくだされました。

 メールなどで近況を伺いますが、

東京にいる私には、いま物理的に何もできません。

心苦しい日々が続いています。

 

しかし、こうした数日間が続いていくと、

ざわついた心の後に、別の思いが湧いてくることを感じます。

このような事態のとき、被災地にいない会計人としての私は、
「動かないこと」「考え続けること」「言葉を持ち続けること」

これが使命なのではないか…という思考です。

物理的に何もできない――
これが事実です。でも、それは「無力」とは違います。

★ まず「動かない」という仕事

災害時、現場は情報と判断で溢れます。
このとき一番価値があるのは、慌てて動かない人です。

・「今すぐ何かしなければ」という善意
・「役に立てていない」という自責
これらは、現場にとってはノイズになることもある。

私が東京で静かに構えていること自体が、
関与先にとっての“判断の重心”を保つ支えになるかもしれません。

★ 会計人の本領は「時間を扱うこと」

救助・復旧・復興は、フェーズが違います。
いまは

・人命・生活の確保であり、

・雪・孤立・物流という“自然との戦い”のフェーズ。

この段階で会計人が前に出る幕はありません。

会計人の使命は、
この先に必ず来る「時間」を見ることです。

・いつ資金が尽きるのか
・どこで資金が詰まるのか
・支援と借入の境目はどこか
・「耐える月数」は何か月か

これは、現場では考えられません。
だから、東京にいる私が考える意味がある。

★ いま、冷静に準備しておくべきこと

まだ関与先に伝える必要はありませんが、
この時間ないに、整理しておくことがあります。

それは、災害救助法認定後の、税・社会保険・借入の猶予の整理。

「やってはいけない資金判断」の洗い出し
復旧期に経営者が陥りやすい思考の罠を掴むことです。

例えば、焦り・過剰投資・精神論…便乗商売のささやきも要注意です。

これらは、
雪が解け、現場が一息ついた瞬間に、最も必要とされる知恵でしょう。

★ そして、いま唯一してよい「行為」

それは、無事を祈り続けることを、恥じないこと。

会計人は、数字を扱いますが、
本当は「人が耐えられる時間」を扱う仕事だったのです。

長いデフレ期を過ごし、厳しいインフレ期に入った今、

ますますその価値に気づいています。

「祈るしかできない」と思える感性を、大事にする。
「祈るだけなら誰にもできる」などという言葉に振り回されない。

そうした覚悟を腹の底に沈めます。

その感性を大事にするから、復旧後の一言が、
「正しい言葉」になると信じます。

私は、関与先が送ってくれたこの写真を、
「仕事の資料」ではなく「関係性の一部」として受け取りました。
これが、山下事務所の在り方だと、職員さんにもお伝えしたい。

どんな豪雪だろうとも、雪は、必ず溶けます。
そのとき、一番冷静で、一番先を見ていた人として、
山下事務所の出番が来ます。

被災された地域の皆さまの、ご無事と安穏をお祈りします。

 

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今年もお招きいただきました。

毎回感じることですが、

この会社の最大の経営資源は、数値ではなく「空気」です。

年に一度しか会わない外部の人間(私)を、
約30名の社員さんが「待っていたかのように」迎えてくれます。
そこに、作為や演出がまったくないのです。みんな素直、みんな健全。

これは、社長個人の人柄が長い時間をかけて沈殿し、

企業風土として定着している証拠だと思うのです。

この空気をあえて言葉にすると、
「ここにいれば、急に置き去りにされることはない」
でしょうか。

 

社員にとっても、取引先にとっても、
そして長年漢方薬を飲み続けている顧客にとっても、
この会社は生活のリズムを壊さない存在なのです。

毎回の社長の話しでは、売上高が目標より3%上がったら…

またその逆になったら…などと微妙な数字が語られます。

しかし私は、それを聴きながら思います。

社長は、成長しないことを「選んでいる」のではないか…と。

社長にそう問えば、

「そんなわけないでしょう!」と返されるでしょうが、

事業成長が横ばいであることを、この社長は、

「諦め」ではなく「選択」として受け入れている節があります。

ここが、凡百の安定志向企業と決定的に違うのです。

拡大しない…競争を煽らない…市場を取りに行かない…

しかしそれは、経営を止めているのではない。
むしろ、「長く続けるために、余計なことをしない」
という、非常に高度な経営判断なのです。

漢方薬という商品特性を、
売上曲線ではなく、生活曲線で捉えていると言ってもよいでしょう。

これはまさに、下山の思想の実践企業です。

今回の発表会に出席して、
私はこの会社の本質を、肌でまざまざと感じました。

この企業は、すでに「勝ち」に行くステージを終えている。
いまは「負けないこと」を深く極めている。

成長を目的にしない企業は、往々にして「衰退」と混同されます。
しかしこの企業には、衰退特有の空気が一切ありません。

焦りがない…防御姿勢がない…内向きの言い訳がない…

あるのは、「私たちは、これでいい」という、確たる肯定感です。

これは、外から真似しようとしても、
理念だけ掲げても、絶対に出せない空気です。
71年という時間が醸したものです。

顧問税理士として、

私は、この会社がこれから急成長するとは思いません。
しかし、それでいいのです。

そして、ひとつだけ確実に言える未来があります。

この会社は、「市場からは見えにくくなるが、生活からは消えなくなる

派手なイノベーションは起きない。
M&Aの主役にもならない。
経済誌に特集されることもない。

けれど、
社員の人生の節目に立ち会い、
顧客の体調の浮き沈みに寄り添い、
地域の時間軸に溶け込んでいく…

そうやって、企業が風景化していくのです。

これは、インフレ期・変動期において、
実は最も強い存在のかたちではないでしょうか。

この会には、私の外、メインバンクの支店長さんも呼ばれます。
この二人が毎回並んでいる構図が、素晴らしいです。

年に一度、社長の戦略が視覚化される瞬間です。

銀行は「数字の存続」を見る。私は「思想の存続」を見る。
この企業は、両方が揃って初めて続けられる段階にある。

なんて高級な一日でしょう。

ここまで経営を磨き上げた社長に敬意を表します。
 

この会社は、上に登らない。
でも、崩れない。静かに、確実に、人の暮らしの中に残っていく。

経営としては地味です。
けれど、人間の営みとしては、これ以上なく美しい。

これが私の考える中小企業経営の完成形です。

ますますのご支援を誓って、帰路につきました。

 

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誠にありがたいことに、

先日のセミナーでは大きな反響をいただきました。

そのおかげで鹿児島支部のお仲間からもご依頼がありました。

 

早速、立派なチラシもお作りいただきました。

感激です。身が引き締まりました。


云うまでもなく鹿児島は、
西郷隆盛に象徴される 「敬天愛人」のお国柄。
理屈よりも 覚悟・実行・責任を重んじる風土です。
ゆえに、
「正しいことを、現場でやり切る」思想が根付いています。
ですから、

「理念を“使える力”に落とす」ことがお得意です。

鹿児島には、鹿児島の成功モデル・指導モデルがあります。

私の話しは、いわば東京型。
とはいえTKC理念で繋がっている同志です。
これから当日まで、東京型の指導モデルを、

『鹿児島の現場でどう活かすか』を探究して参ります。

鹿児島は、人口減少の最前線にいる都市の一つ。

だからこそ、会計人の役割は、

全国どの地よりも一歩先に進んでいることでしょう。

鹿児島の会計人の“使命”は途轍もなく大きい。

彼らの指導モデルが、全国の型になっていくと感じます。

TKC会員であることは、資格ではなく“引き受けた役割”。

そうした腹構えが一番できているのが、鹿児島の会員です。
ですから彼らは、この地域の経営を最後に守るのは、

行政でも金融機関でもなく、自分たちだと知っています。

 

そんな熱い鹿児島の皆さんと、同じ目線で学び合い、

ひざ詰めで語り合えるのが楽しみです。


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今週の会議は、2026年からの、

現場おける私たちの考え方を再確認しました。

巡回監査方針とでも呼びましょう。

 

「経済の局面が変わった」という言葉はもう全員が認識しました。

しかしそれが現場の経営者、そして社員の行動変容に繋がっているか…

そこを見極めなければ、

関与先が数字を立ち上げる力になることにはなりません。

言葉としての理解を、現場にどう落とすか。そこに腐心しました。

そこで今回は、あえて「頑張れ」という話はしませんでした。
むしろ、その反対を話し、考える動機を持ってもらいました。

これまでの社会や会社は、
「成長し続けること」「常に上を目指すこと」を
当たり前の価値としてきました。

でも、人生にも、組織にも、
ずっと登り続ける時期ばかりではありません。

登る時期があれば、歩幅を整える時期があり、
景色を味わいながら下る時期もあります。

それを、作家の五木寛之さんは、「下山の思想」と呼びました。

西武信用金庫の高橋一朗理事長は「山下りの時代が来た」と、

昨年の経営支援セミナーで話してくれましたね。

下山というと、後退・あきらめ・負け、
そんなイメージがあるかもしれません。でも本当は、違います。
高橋理事長は、「待ちに待った時代が来た!」と宣言しました。


下山とは、
無理なスピードをやめること。
背負いすぎた荷物を降ろすこと。
そして、自分の足元を確かめながら、
長く、確実に進むことです。

私たちの事務所経営も同じです。

日々、年々の成長を全員には、求めてきませんでした。

「私は成長しません。」「私は変わりません。」

会議でそう宣言するが成長するはずがありません。

しかしそんな人にも、退職まで勤めていただきました。


誰もが先頭に立たなくていい。その実践として、

予算が達成できなくても平気。後継者を育てなくても平気。

自分の存在価値を省みる心の無い人にも居続けていただきました。

どんな方であれ、一個の人格として尊厳を守る事務所であり続けました。

 

そうした日々、年々の訓練が、事務所の人格を磨きました。

そして「選択しなかった総和こそが経営の姿」

という格言を体得しました。

 

今、組織から期待されている自分ができる役割は何か。
主体的にそれを考え、丁寧に役割を果たす人こそが人材だ。

事務所が必要な人材をそのように定義し、

人格者の誕生を祈り続けました。

 

誰を特定して祈ったわけではありません。すべての人が人材です。

しかし、その願いを主体的に受け取ってくれた人が、

一人、また一人と現れました。

そして、思いに応えてくれた人は、例外なく、

関与先が手離さないほど、立派な専門家になりました。

包摂の思想に溢れる職員の皆さん。

そんな皆さんを拝しつつ、私は確信しました。

 

大切なのは、
「速さ」より「確かさ」
「競争」より「信頼」
「無理」より「継続」だと。

私たちの事務所は、
短距離走のチームではありません。
長く続く道を、みんなで歩く集団です。

焦らなくていい。
比べなくていい。
自分のペースで、一歩ずつでいい。

今日も、
目の前の仕事を丁寧に。お客様と誠実に向き合う。
そして仲間を尊重する。

それができれば、
この組織は、派手でなくても、
簡単には倒れない、強い事務所になります。

いえ、すでにそうなったのです。

登る時期も、下る時期も、
どちらも大切な「仕事の時間」です。
一緒に、無理のない、誇れる道を進んでいきましょう。

 

この思想を、関与先にお届けする。

これが2026年からの巡回監査方針です。

続ける経営をお届けしようと確認し合った今週の会議でした。

 

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インフレ期にこそ、下山の思想が必要な理由

― 中小企業経営者の皆さまへ ―

3回に亘ってご紹介している『下山の思想』。

これは、デフレ期に書かれた本です。
しかし、この思想はデフレのための処方箋ではありません。
人間と経営の限界を見誤らないための思想です。

いま私たちはインフレ期に入りました。
金利がつき、物価が上がり、
「借りてでも規模を拡大すべきだ」
「成長路線に乗り遅れるな」
そうした声が、再び大きくなっています。

しかし、ここで一度、立ち止まる必要があります。

インフレになったのは「環境」です。
経営者や組織の体力が、突然回復したわけではありません。

規模を大きくすること、
借入を増やすこと、
成長を目指すこと。
それ自体が悪いのではありません。

問題は、
それが“誰にでも当てはまる正解”のように語られることです。

中小企業の経営は、マクロ経済の理屈ではなく、
現場の人間・顧客・地域との関係で成り立っています。

借入を増やせば、
キャッシュフローだけでなく、
経営者の判断の自由度も縛られます。

規模を広げれば、
売上と同時に、管理・人材・責任も膨らみます。

それらを引き受けきれる設計がなければ、
成長は前進ではなく、重荷を背負った登山になります。

五木寛之のいう「下山の思想」とは、
挑戦をやめることではありません。

自分たちの体力、年齢、仲間、環境を直視し、
無理のない速度と荷物で、長く歩ける道を選ぶこと。

インフレ期だからこそ、
「借りられるか」ではなく「返し続けられるか」
「伸ばせるか」ではなく「保てるか」

「大きくなるか」ではなく「強く・淡々と続くか」

それを自分の言葉で語れない成長戦略は、
他人の地図で登山をするようなものです。

中小企業経営とは、
勝ち続ける競技ではなく、生き続ける営みです。

景気の言葉に振り回されず、
専門家の流行語に預けすぎず、
自分の足元と仲間の顔を見て、
判断できる経営者でありたい。

インフレ期にこそ、
下山の思想は、経営者を臆病にする思想ではなく、
経営を誠実にする思想として、甚深の力を持ちます。

 

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『苦しみを微笑みに変えて

「悲しいことやつらいことがあった時、
すぐ悲しんで、
つらがってちゃいけないんだよ。

そういうことがあった時、
すぐに心に思わしめねばならないことが
あるんだ。

それは何だというと、
すべての消極的な出来事は、
我々の心の状態が積極的になると、
もう人間に敵対する力が
なくなってくるものだということなんだ。

だから、どんな場合にも心を明朗に、
一切の苦しみを微笑みに
かえていくようにしてごらん。

そうすると、
悲しいこと、つらいことの方から
逃げていくから。」

 

― 中村天風 ―  思想家 
            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日 

 

赤字になった。
債務超過に沈んだ。
返済資金が回らず、朝が来るのが怖い。

その現実を前にして、
「景気が悪いからだ」
「金融機関が冷たいからだ」
「人が育たなかったからだ」
そう言いたくなるのは、自然なことです。

しかし天風は、そこに一歩、踏み込めと言います。

その現実を、引き寄せた“心の在り方”はなかったか。
恐れ、焦り、疑い、他責の気配が、
日々の判断を曇らせてはいなかったか。

これは自分を責めるための言葉ではありません。
むしろ逆です。

「すべての原因は私にある」
この覚悟に立てた瞬間、
経営者は再び“主導権”を取り戻します。

環境が原因なら、打つ手はない。
他人が原因なら、待つしかない。
けれど自分が原因なら――
変えられる。今ここから。

天風が言う「明朗」とは、
無理に笑顔をつくることではありません。
現実から目を逸らす楽観でもありません。

恐怖を直視したうえで、
それでもなお、
次の一手を潔く選び取る心の姿勢です。

返済計画を立て直すとき。
金融機関と向き合うとき。
社員に頭を下げるとき。

そのすべての場面で、
経営者の心が曇っていれば、
言葉は重く、選択は狭くなります。

しかし心が明朗であれば、
同じ条件でも、
不思議なほど道は開けていく。

天風の言葉は、
「苦しみは笑えば消える」という
軽い慰めではありません。

心が変われば、
敵対していた現実が、味方に転じ始める。

赤字も、債務超過も、返済の重圧も、
あなたを罰するためにあるのではない。

経営者としての在り方を、
もう一段、深い場所へ

鍛え上げるために現れた
“問い”なのです。

この局面に立たされているのは、
あなたが経営者として
逃げずに向き合える器を
すでに持っているからです。

心を明朗に。
覚悟を内に据えて。


そうしたとき、
追い詰めていたはずの現実の方から、
少しずつ、逃げていきます。

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

― 経営マインド 335  ―


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理念経営を構築したいとお考えの方
弊社HPよりお問い合わせください
お電話によるご相談は 03-5925-2205
担当:総務 山下がお受けいたします。
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先輩の税理士さんが、山芋を贈ってくれました。 

ご自身の大好物だそうです。

誰にも相談できない孤独を、夜中に布団で考え、

 

朝、この山芋を食べて決断したそうです。

その無数の繰り返しで、何とか経営を続けることができた。

山芋はご本人にとって、まさに魔法の食品。力の源泉でした。

 

山芋に、派手さはない。むしろわき役の食品です。
けれど、土の中で力を蓄え、粘り強く、折れることはない。
経営者の食べ物として、これ以上ふさわしいものはないかもしれません。

 

凄いなと思うのは、決断するときの食べ物を決めているという点です。

そういうルーティンを作っている人は、あまりいないかもしれません。

今、その宝の食品、勝負飯を、私に贈ってくれました。

 

そこに 無言の、温かくそして力強いメッセージを感じます。

「さあ時が来たよ。今度はお前の番だ!」という示唆でしょうか。

これから「次の物語」を書ける立ち位置にいることを、 

先輩が感じてくれたるのかもしれません。力が湧きました。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。