毎月伺うたびに変わる田園風景。
雨が続いて刈入れの時期が遅くなったそうですが、
目の前の田んぼは、お約束通り刈り入れが終わっていました。
日本有数の米どころですが、こちらでもコメ不足は深刻だったそうで、
スーパーなどでも、一人一袋までという貼り紙がでたそうです。
とはいえ委託でコメを作っている人たちには関係のない話です。
しかしそのご家族でも、刈り入れが遅くなったために、
備蓄米が底を打つったそうです。コメ不足といっても別の事情ですが…
近所で、まだある?あとどれくらい?などとあいさつ言葉になったそうです。
一年できっちり食べきれるように、米を備蓄する。羨ましい限りです。
計算が狂って、年明けまで備蓄米が残ると、新米がなかなか食べられません。
そんなときは笑われるそうです。ご当地ならではの風物。
ですから、新米が収穫できたら、すぐに食べられるよう、
キッチリした数量を備蓄するのだそうです。
この辺りの人は、外食でコメを食べるという習慣がありません。
自分の田んぼ以外の米を食べる気がしないそうです。頷けます。
ですから旅行先では、基本的にそば、うどん、小麦粉などといただくそうです。
撤しています。定食でどんぶり飯を食べるなんてとんでもない!わけです。
ところで稲の臭いってお分かりになりますか。
米どころに住んでいる人の幸福は、季節ごとに空気の香りが変わること…
田植えの前、土を耕すときの香り。
苗がすくすく育つときの香り。
稲が実り、その重さで茎が倒れるころの香り。
そして刈り入れが終わったときの香り。
毎月、景色は変わっていきますが、香まで変わって行くとは気づきませんでした。
田舎の人は、そんな風に、季節を楽しみ、季節と共に生きていきます。
人間が自然と豊かになっていくわけですね。
都会で感じられる季節は、街路樹のケヤキぐらいでしょうか。
子どもの手が離れたら、田舎と都会を行ったり来たりする暮らしもいいいな…
お話しを伺いながら、そんなことを感じました。
経営センスも、その方が磨かれるかもしれませんね。
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