全米オープン 最終日
メリオンGC(ペンシルベニア州)
6,996ヤード(パー70)
悲願の全米オープンタイトル獲得に向け、通算1アンダーの単独首位からスタートした
フィル・ミケルソンは、10番でチップインイーグルを奪うなど大ギャラリーを沸かせたが、
最終的に2ストローク届かず、自身6度目の2位タイに終わった。
逆転で栄冠を掴んだのはイングランドのジャスティン・ローズ。
序盤から絶妙なタッチでバーディを奪い、14番以降ボギーを2つ叩くが最終日を
イーブンパーにまとめ通算1オーバーでメジャー初制覇を果たした。
ミケルソンと並び2位タイはジェイソン・デイ(オーストラリア)。
最終日にスコアを伸ばしたアーニー・エルス(南アフリカ)と
ジェイソン・ダフナーの2人がビリー・ホーシェル、ハンター・メイハンと並び
通算5オーバーの4位タイに食い込んだ。
そして日本勢で唯一決勝ラウンドに進出した松山英樹が、
最終日に6バーディ、3ボギーの「67」。
最終日のベストスコアタイをマークし、通算7オーバーでホールアウト。
次年度の出場資格が与えられる10位タイに食い込むチャージをみせた。
<J.ローズ 天国の父に捧ぐメジャー初勝利>
最終18番グリーン。
ローズはグリーン奥からのアプローチで、フェアウェイウッドを握った。
エッジからスライスラインの上を優しく転がし、ピン手前10センチに。
チップインバーディこそ逃したが勝利を確信したかのように、
人差し指をかざしながら、曇り空を仰いだ。
2002年9月、コーチだった父のケンさん
が白血病で逝去。
「天国を見ずにはいられなかった」。
最高難度のセッティングで我慢を続け、父の日のこの日に輝いた。
4月のマスターズに続き、新たなメジャー王者が誕生した。
アダム・スコットと同じ1980年生まれの32歳もまた、若手時代から将来を嘱望されていた。
初めてメジャーに出場したのは17歳の時。
98年の「全英オープン」で4位タイになり、直後にプロ転向した。
しかしその後はビッグタイトルがなかなか届かないまま、時は流れていた。
イングランド勢の同大会優勝は1970年のトニー・ジャクリン以来2人目。
「信じられない」と口にした。
ミケルソンの初優勝の期待が大きかっただけに、想像していた雰囲気は“アウエー”。
しかしフィラデルフィアは2010年の「AT&Tナショナル」で優勝した思い出の場所。
「フィラデルフィアの
ギャラリーは覚えていてくれたんだ。
声援がすごく力になった」
と、感慨深い思いで胸をいっぱいにした。
【GDO】