松山英樹の優勝で幕を閉じた「つるやオープン」。
松山が表彰式の前に18番グリーン横でテレビインタビューを受けている間、
18番グリーンにはエージシュートの表彰を受けるためパイプ椅子で待つ
尾崎将司の姿があった。
松山がインタビューを終えグリーンに向かうと、尾崎から立ち上がり松山とガッチリ握手。
これには松山も恐縮した様子で応じ、
尾崎と2ショットでカメラマンのポーズの要請に応えた。
「“いいプレーだったな”と言っていただきました。
緊張しました。
あんな偉大な方から、少しは認めてもらえたのかなという気持ちがありますね」。
66歳の尾崎に対し松山は21歳。
全盛期のすごさは記録でしか知ることができないが、
その偉大さはひしひしと感じている。
その第一人者に声をかけられたことで、喜びもひとしおとなった。
一方の尾崎は、エージシュート記念の純銀製盾を受け取ると表彰式には参加せず
グリーンをあとにした。
松山の優勝は
「もう、本当に素晴らしいこと。このまま開幕ダッシュを決めて欲しい」
と賞賛したが、勝負師の表情には5つスコアを落とし51位タイに終わった悔しさも
少しにじんでいた。
「良い1週間だったけど、気持ちとしては不本意」。
実に28試合ぶりの4日間は日に日にスコアを落とし、
初日単独首位から終わってみれば51位タイ。
尻上がりに調子を上げた松山とは真逆の結果は、
21歳と66歳の現実を表すものとなった。
ツアー通算94勝。
かつては常に自分がこの日の松山のようなゴルフで18番グリーンの真ん中に
君臨していた。
ところが、今は松山と優勝争いをすることも出来ずに一つ端の席に座っている。
「アイツは強い。でも、俺が弱くなってからだから、それはちょっと残念だな」。
ジャンボで始まり松山で終わった今大会。
そして、何の因縁か松山のプロ初優勝を祝福する場にいあわせることとなった尾崎。
2つの星が交わった山の原の18番グリーンで時代は確実に移り変わった。
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