今年の米国ゴルフ用品市場、需要期の天候不良で全体需要にかげりが見えていたが、
そのゴルファー、ラウンド数ダウン傾向(1-7月累計前年比 -3.3%)にもかかわらず、
ある大手ゴルフ用品小売チェーン、ゴルフスミス社は、ウェッジの販売増がそのダウン傾向を
補ってくれたと話している。
USGA及びR&Aによるグルーブ規則改訂により、今年末でメーカーがこれまでの
グルーブ形式のウェッジ生産を禁止されたことで、これまでのグルーブを有するウェッジの
売上が二桁増と拍車がかかっているというのだ。
ゴルフスミス社の話では、ウェッジの売上は前年同期比(数量比)22%も伸びているのだそうで、
同社社長マーティー・ハナカ氏の話では
「顧客がこれまで以上にウェッジを買い溜めしている」
というのだ。
同社によれば、毎年数万本のウェッジを販売しているとのことだ。
ハナカ氏の話では、業界ではこの1-8月で前年比18%アップ(数量比)のウェッジが
売れているのだそうで、顧客が一人で2本、3本のウェッジを購入していくという傾向が
見られているのだそうだ。
米国では地域によっては来月から冬が近づいてくるため、小売ショップにとっては
在庫次第で最後のビジネスチャンスとなるかも知れない。
消費者がUSGAグルーブルール発効前に、どの程度の買い溜めをしようとするかは
わからないが、2011年になってしまえば、小売ショップとしては消費者が新グルーブの
ウェッジを買わざるを得なくなる前に、在庫過剰の在庫を売ることしか出来なくなるわけだ。
その事に影響されたよるウェッジの仮需要が米国内では発生しているようだ。
(GolfBiz.net WSG Daily Pulse 9/17)