いつのまにか桜が葉桜に変わっている
毎年、この桜満開の季節を楽しみにしていて
都内の桜の名所を回ったりすることを慣例にしていたのだが
今年は、いつのまにかその満開の桜をゆっくりと愛でる時間がなかった
特に、忙し過ぎて忘れていたとかではなく
風邪を引いて少し体調を壊してしまっていたのと
震災や原発のニュースで精神状態もかなり低い状態になってしまっていた
そんな中、76歳になる妻方のおじさんが亡くなった
急性心不全で、特に入院していたわけではなく
急に具合が悪くなったと近くに住む妹に連絡が来て
タクシーで近くの病院へ向かう途中に心臓が止まってしまったのだそうだ
先週の火曜日と水曜日、お通夜と告別式が代々幡斎場で執り行なわれた
とても、やさしいおじさんでいつもにこにこと温和な人だった
告別式会場の駐車場に大きな桜が何本があり、桜の吹雪が会場に舞っていた
昔、伊丹十三監督の「お葬式」という映画の中に
山崎努がしみじみと「俺が死ぬときも桜満開のときに死にたいなあー」というシーンがある
ふと、そのシーンを思い出した
にこにこ笑っていたおじさんの思い出とちらちらと舞う桜の花を見つつ
鼻の奥の方がツーンとなった
告別式の真っ最中に地震がきて少し揺れた
ふと、東北の被災者のことを想像してしまう
遺体も見つからない、ちゃんとした葬儀もできない被災者のことを考えると胸が苦しくなった