むし歯が象牙質まで進むと痛みを感じ始め、神経まで
達すると激痛を感じます。
しかし、象牙質が痛みを感じる仕組みは、まだよく分かって
いません。
むし歯のなり始めのとき、つまり歯の表面のエナメル質
だけがむし歯のときは痛くありませんが、象牙質に届くと
痛みを感じます。
また、むし歯の治療でエナメル質を削っても痛くありませんが
象牙質を削ると痛みを感じます。
このように、象牙質は痛みを感じる「アンテナ」であることが
分かっています。
アンテナでキャッチできるのは、冷たいもの、熱いもの、
むし歯の毒素、歯みがき、甘いものなどです。
ところが、アンテナから神経までのルート、つまりキャッチ
した情報がどのように神経に伝わるのかが実はよく分かって
いないのです。
なお、むし歯が象牙質に届いても、神経から離れていれば
痛みは一時的です。
ところが、痛みがひどい場合は、むし歯が進行して神経に
直接触っているか、かなり近い場合で、アンテナと無関係に
痛みを感じます。
このようなときは、神経の周りにある血管が充血しています。
鏡で見ることができたら、やけどをしたときと同じように
炎症を起こして赤くなったり腫れたりしているのが分かる
はずです。
歯の神経は硬い組織に囲まれているので、炎症の逃げ場
がなく、結果として神経を強く圧迫します。
そのために、むし歯が神経に届くと激しい痛みを感じる
のです。
■ご予約・お問い合わせ
TEL:099-268-7181
診療時間:9:00~18:30(詳細)
休診日:日曜、祝日
住所:鹿児島県鹿児島市東谷山5丁目30-5
はじめての方へ
※このブログの更新情報が届きます