死臭丸との攻防で防戦一方になり、馬から落馬し剣も取り上げられたジャンヌ。死臭丸に脅され、百鬼一族の前で無防備な女の子座りまで晒してしまい、既に敗色濃厚な状況にさらに追い討ちをかけるように、鉄(くろがね)との一騎打ちに臨む羽目に。
新たな刺客となる鉄を目の前にして、横座りで固まっていたジャンヌが、ようやくスッと立ち上がり、両の拳を胸の前に持っていき、ファイティングポーズを取ると、その様子を見ていた百鬼一族の集団が、一斉にゴクリと生唾を飲み込み、固唾を飲んで見守ります。
ジャンヌが立ち上がり、鉄と対峙するとその体格差は明らかで、特にジャンヌのミニスカートから伸びた脚は、鉄との比較で折れそうなくらい細く見え、それが見物している百鬼一族の男たちの獣欲を刺激します。
ジャンヌの表情にもこれまでの攻防による疲労が見えますが、不安を抱えながらも覚悟を決めた顔つきで、拳を構えています。
そしていよいよジャンヌの完全敗北へのカウントダウンを告げる戦いのゴングが鳴るのです。
鉄はジャンヌをじっと見つめ、脂ぎった汗とよだれを垂らしながら、両の拳をバキバキと鳴らします。
そして次の瞬間『ぐおーっ』と獣のように叫びながら、ジャンヌに向かって突進します。
鉄は左のストレートをジャンヌに見舞おうとパンチを繰り出したところ、逆にジャンヌにカウンターの右ストレートを見舞われます。ジャンヌのパンチが鉄の鼻に『バキッ』と炸裂し、『ブシュ』という音と共に鉄の鼻から血が噴き出します。
このジャンヌの先制パンチが、鉄の怒りに火を点け、この後の凄惨なリンチにつながることになり、ひいては馬による引き回し、拉致監禁、生贄へといった試練がジャンヌに降りかかる結果になります。
ジャンヌの肉体が最も痛めつけられる場面が、この鉄との素手での戦い。次ページからは衝撃のシーンが続きます。
