Netflix世界配信【雪山の絆】 | べっぴん典ちゃんのブログ

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こんにちは☔

久しぶりの雨模様で名古屋が全国的にも気温低下の寒い一日となりました。

さて、Netflixにて1月4日世界配信、
J・A・バヨナ監督作品
【雪山の絆】を観ました




ウルグアイ空軍機571便が操縦士のミスでアンデス山脈に墜落し遭難したという実話に基いた作品。



以下はネタバレになりますので、これからご覧になる方はスルーされるかしてくださいませ🙇


ラグビー選手団を乗せチリに向かっていたチャーター機のウルグアイ空軍機571便。
アンデス山脈中心部の氷河に墜落した。


乗客45名中、29名が生存者となった。しかし、墜落時の怪我や極寒の中、体温維持や雪崩の恐怖と戦いながら、空腹をどうやって満たしたかというあまりにも過酷なドキュメンタリー映画でした。


この過酷な環境の映像を観る事で、普段あまり考えること無く過ごす日々の中、生きる事を考えさせられました。


極限状態に置かれた人々の恐怖と葛藤。生への強い渇望と強い絆。


72日のサバイバルの末、奇跡的に生き残ったのは16名。



この中に解剖の経験のある医大生のロベルトが死んでいった友の遺体の肉片を切り、生きるために食す事の葛藤を理性と魂で納得し実行する。

ロベルトは、もし自分が死んだときに肉体を友が生きるために差し出すことで出来たならと考える。キリストのワインとパンの話がある。キリストの血をワインに例え、キリストの肉体をパンに例えて、それらを弟子に授けるというものだ。

人間にとって、生きるために必要なのは、タンパク質と脂質だと知っていた。

ロベルトが友の肉を切り、其れを誰のものかをあえて知らせないで皆に運ぶ役の友。この究極の優しさ。もし、誰の肉かを知れば、罪悪感から食すことが出来ずに死んでしまうだろう。

この究極のサバイバル状況下、皆はお互いの身体を寄せ合い、ジョークを飛ばし笑い合うシーンがあった。

もしかしたら、隣の友が1分後には息絶えてしまうかもしれない。しかし、生のベクトルに向けたものは、ユーモアだった。


いや、果たしてそうだろうか?極限状態だと全く理解を超えたある種の苦痛を和らげるホルモンが分泌するのかもしれない。

そんな事を思いながら観ておりました。


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そういえば、ハリウッド映画で、1993年公開、フランクマーシャル監督作品【生きてこそ】も雪山遭難作品でした。









最近、とみにこの様な究極サバイバル系の作品が多いかと思います。最近見たのは、世界的な大地震で唯一倒壊しなった団地を舞台にした【コンクリート ユートピア】。この作品も衝撃的で、人の心に住む善と悪、愛と無慈悲などという葛藤を描いておりました。