終戦記念日 向田邦子原作【いつか見た青い空】 | べっぴん典ちゃんのブログ

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今日は、終戦記念日。戦後74年も経つと戦争体験者が年々お亡くなりになり、敗戦国である日本を語り継ぐ人達も少なくなり、戦争を知らない人口が上回るという現実。


昨晩に引き続き、向田邦子原作終戦記念ドラマ【いつか見た青い空】





昭和20年、終戦間際の東京目黒に住む女所帯の家族の暮らしを丹念に描いた向田邦子作品。

雨宮佳代(岸恵子さん)は、長女・文子(清水美砂さん)次女(戸田菜穂さん)と三女、出征して2年間音信不通の長男浩一(筒井道隆さん)という四人の子供を持つ母親であった。


夫は、既に亡くなっているが近所に叔父がいて、女所帯の不便さを気遣ってくれていた。


時々、娘達が知らないお春(江波杏子さん)という女が我が顔で家に来ては、母親の着物やら金目になる物を持って行くが佳代は お春のなすがままになっていた。


ある日、文子が写真たての裏に隠してあった知らない男性の写真を見つける。どうやら 母・佳代には、娘達に隠している事があるようだった。


それは、かつてお春の亭主と佳代が不倫関係にあり、その間に出来た息子が浩一であったという事実。


突然の浩一の一時的な帰宅。家族皆が喜んだ。しかし、それは、束の間の実家での温もりを味わえた瞬間であったが直ぐに沖縄の最前線へと出征することになっていた。


文子は、浩一に本当の父親の事を告げるも浩一にとっての父親は、 あくまで育ての父親だとキッパリと告げた。


娘達に佳代の過去が知られたが家族である 母親の事を愛しく思っていた。


それ以来、お春が雨宮家を訪れる事もなくなった。



そして、浩一の親友(椎名桔平さん)が何かと甲斐甲斐しく雨宮家の世話をする。どうやら彼は 文子を好いているようだった。


昭和20年、8月15日。終戦のこの日は、いつか見たようなどこまでも真っ青に晴れ渡った空だった。




岸恵子さん主演の向田邦子作品、味わいがあり じんわりと心にしみてきます。


向田邦子作品の常連女優である加藤治子さんと田中裕子さんコンビ作品とは、一味違う良さ。


防空壕に大切な着物を隠してあり、お米とか食糧との交換で食い繋いでいくという心細い暮らし。闇市で物品を仕入れるので、着物がどんどん無くなり嫁入り道具の箪笥の中身がすっからかんになったという話は、祖母から聞いた事がありました。戦時中の普段着は、もんぺだったらしいです。


毎年、この日をむかえるにつけ、苦い戦争の体験を語り継ぎ 平和を祈らずにはいられません。


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閑話休題

台風10号の影響で、朝からの凄い強風に煽られ、ベランダのガラス戸がガタガタと凄い音。


避難指示があった区域の方、身の安全を確保し、気を付けてお過ごし下さい。


朝から、外に出てません😅


お昼は、玉ねぎのはんぺん、紫蘇、オクラ、鳥揚げを乗せた冷やしうどんでした。