追悼 山田太一さんドラマ【岸辺のアルバム】 | べっぴん典ちゃんのブログ

べっぴん典ちゃんのブログ

映画、音楽、料理や日常の日々感じた事を綴ります。



おはようございますございます。

 
山田太一さんが老衰で89歳でお亡くなりになりました。慎んで、御冥福を御祈り申し上げます。






以前、山田太一作品を頻繁に観て記事を投稿しておりました。


その中でも【岸辺のアルバム】は、傍から見たら一見 何処にでもある平凡で幸せそうに見える家族の崩壊と再生を描いた作品で【衝撃の家庭ドラマ】でした。


激情的な人間模様、生臭い話、ドロドロとした性の問題を内包した作品。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


1977年、TBS放送、山田太一脚本ドラマ【岸辺のアルバム】



画像は、お借りしました🙇







このドラマ、良妻賢母のイメージが強い八千草薫さんが なんと不倫してしまう妻役で、衝撃的でした。


東京多摩川沿いに建つ一戸建てのマイホームに住む四人家族。


家族構成は、一流大学卒の商社に勤める夫(杉浦直樹さん)、妻の則子(八千草薫さん)、娘(中田喜子さん)、弟の繁(国広富之さん)



一見、ごく普通の幸せそうに見える家族だが其々が個々の悩みや問題を抱えていて、徐々に家族の心が離れて行き、遂には、多摩川の増水で、家まで流されてゆくというショッキングな内容です。






当時、家族ドラマとしてはタブーとされていたドロドロと生臭い人間模様が描かれていました。 



考えてみれば、 どこの家庭にも起こりそうな細々とした厄介な事件が切っ掛けで、家族のボタンの掛け違いが起こる。そんな時  親子とは、夫婦とはどういう関係性であったら理想的なのかという問題提起をした作品。



人妻である則子(八千草薫さん)が自宅にかかってきた見知らぬ男(竹脇無我さん)からの電話で、ほんの少し話に付き合ってしまい、徐々に会ってみても良いかしら🎵なんて、運びになり、喫茶店での逢瀬を重ねるうちに、二人は遂にホテルへと・・・・






戸惑いつつも、何かしら竹脇無我さんと居ると癒される則子。いけないと分かっているけど何故かしら会ってしまう✨



夫は、いつも深夜の帰宅で、ベロンベロンに酔いつぶれているので、則子は手を焼いている。



そもそも、夫の会社は倒産寸前だった。妻は、その事を全く知らされていない。則子が心配して仕事の事を聞くが「女は黙っていろ」ときつい口調で怒鳴り付けるばかりの夫の対応。



夫の会社は、東南アジアの女性を飲み屋のクラブ等に斡旋するために、密航の手引きをしているという事実を繁は聞かされる事となる。



娘は、母である則子に心を閉ざしていて、干渉されたくないという態度がミエミエだ。


息子の繁は、大学受験生だ。則子が不倫現場のホテルへ入って行くのをみてしまうが 優しい性格なので、母親に知られないように不倫相手に会い、「母親に会うなと」ときつく言う。



姉も外人のボーイフレンドと交際していたがその男がとんでもない人間で、結婚を迫られるのが嫌で、別の外人の男を自分のアパートに入れて、その男に強姦された。





この一件も弟が知る事となる。姉は、その後 妊娠して家族に知られたくなく困ってしまい、堕胎するのに弟の高校の教師(津川雅彦さん)を頼りに病院で堕胎手術をした。


弟は、大学受験に失敗し、一浪してしまう。







・・・・・・・・・・・・・・・



夫は、妻の優しい気持ちから、夫の身体を気遣いお酒の飲み過ぎをたしなめる。会社の事を聞くと激昂して、妻に辛くあたる。


夫は、常に仕事のストレス状態にあり、妻や家族に対して優しい気遣いをする余裕が全く無い。当たり散らし常に怒っている。



これでは、妻の女としての充たされない気持ちの隙間に他の素敵な男性からのお誘いがあれば、少しだけならと会ってしまうだろう。




一個人としての妻の人格を無視してしまう夫の態度を観ていて、亭主関白と一言ですむ問題ではない。



八千草薫さんの美貌だったら、夫として心配して当たり前だと思うけどね🙆



信頼していたのに、妻が不倫していたという事実。でもね。事実だけ見たら駄目❌夫は、普段から妻に対して傲慢では無かったか?女としての対応を常に忘れて居なかったかを反省する必要がある。原因は、夫にもあるからね。



夫だけではなくて、娘にも冷たくされたら、たまらないよね。心のやり場が無い😅




・・・・・・・・・・・・・・・



閑話休題

和布蕪と生姜を刻み納豆を加えて混ぜ合わせた一品、豚カツ、いんげんの胡麻和え、おから、サラダ、味噌汁、ごはん







和布蕪と納豆の和え物、最高に美味しかった😃


ネバネバパワー凄し。