J・A・Mトーク vol.12 ☆ 手紙を書くよ  ☆ | もりぞーの  たそがれ街角Twilight

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うつうつなのになんとなくさわやかになる~脱力系ゆるトーク

2010年。最初のJAMトークは 手紙を書くよ デス

                  

  1998年発売 album 「POP LIFE」収録 作曲:TAKUYA
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童話をモチーフにしたようなロマンティックなメロディが印象的な曲デスね♪


この頃の

TAKUYAは完全に自分の音楽観を確立しているようデス。


「THE POWOR SOURSE」の大成功により自信を深めた彼はすでに恩田サウンドを脱却しており、その楽曲は、パンキッシュなロックからYUKIの歌詞を生かすべく、よりロマンティックに・より壮大に・より緻密なポップサウンドへと指向が変化していマス。



同albumに収録されている曲でいうならば、「ミュージックファイター」「ジーザス!ジーザス!」でソリッドなロックを表現したかと思えば「イロトリドリノセカイ」「LOVER SOUL」のような壮大な世界観・より精神性を高めた性愛を描き出すなどその作風は変幻自在、まさに八面六臂の活躍ぶりなのデス。


そしてこの「手紙を書くよ」

この曲を聴くたびに思うンですが、なんだか音が光ってみえるような・・・不思議な錯覚をおぼえマス。


もちろん、Guiterの音が複雑にエフェクトされているのはわかるのデスが、なんというか歌詞と一体になるとたちまちある決まった情景が浮かびあがり、光・・木漏れ日なのか雨上がりの葉っぱからポトリ落ちる水滴なのかよくわかりませんがとにかく「光り」を感じるのデス。ちょっと主観的すぎますが・・。


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YUKIの歌詞!ここにもそのヒントがありマス。


まず目線が遠くを見つめていること。それから詩の中に出てくるアイテムがいちいち小憎らしい程、曲を引き立てていること。

例えば「しましまの傘」とか「花束」とか「遠い空」とか「若草色のノート」とか。


若草色の・・なんて言葉・・思いつきマスか?普通。彼女のボキャブラリーの多様さにはもー脱帽デス!!


詩としては全体的に平凡な感じなのデスが、上のようなのキーワードがところどころでガツンと心に響いてくるのデス♪そして決め手は歌詞の最後。なんと「手紙」にP.Sがあるのデス


      音譜私は見た


          手を振る

   

             あなたを見た音譜


遠距離恋愛のシチュエーションを歌っているのか、はてまたなかなか思いの届かないもどかしさを歌っているのか・・これは聴く人によって感じ方が相当違うと思いマスが、なんと切ないつぶやきでしょう☆泣けます・・ホント


この一節を詩の最後に付け加えたことだけをとってもYUKIの感性の冴え、バツグンの作詞センスは我々の感性の遠く及ぶところではないと言えそうデス。


 


音譜 あたしの悩み、迷い、生きる喜びのすべてを


      花束にして 空に掲げながら


             風の中で思い出してた



   音譜遠い空で ああ  今  同じ気持ちでいるなら


        大きな文字で 手紙を書くよ  「ありがとう」



かなり前になりますが、JAMの楽曲への思いを綴ったmixiコミュの投稿の中で、ある女性が


「この曲を聴いていると亡くなったおばあちゃんを思い出していつも泣いてしまう」と書き込みしてました。



誠にむべなるかな、本当にこの曲・歌詞は単なる恋愛SONGではない普遍性をもった作品だと思いまシタ。

手紙ってなんかイイんですよねー・・・メールとかでもやっぱりもらうと嬉しいモンです。



この正月、かつて僕がサラリーマン時代に赴任していた札幌の元部下の女性から年賀状をもらいました。その紙面には「お元気ですか?わたし、4月にはママになります!」と書いてありました。勤めていた会社のリストラで支店閉鎖となり、最後つらい別れをした仲間だったので、その明るい言葉を読んで実に嬉しかったデス。


     

      音譜あなたが 教えてくれた

 

           うれしい  たのしい  やさしい気分~☆

                             


誰かに手紙を書きたくなる。 そんな思いにさせてくれる美しい曲デス♪