前回はこちら~
2011年12月29日
著者:Nina Lakhani
「ケーススタディ: ジャネットマーシャルの場合
ウェストヨークシャーのウェイクフィールド市出身、53歳のジャネットマーシャルは、28年間処方されたベンゾジアゼピンに苦しめられましたが、法廷闘争により和解金25,000ポンド(訳注:当時のレートで6百万円くらい)を獲得しました。
『私は26歳のときに4番目の子供を出産したあとパニック発作を起こしました。死にそうになってかかりつけ医に電話し、母乳で子供を育てているあいだもオキサゼパム(セレナール)を処方され飲みつづけました。 1日あたり10mg錠を服薬しつづけました。
5番目に産んだ子供は生まれたときすでに依存状態にあるベイビーで離脱症状に苦しみました。でも、そのように子供を出産しながらも私はオキサゼパム無しの生活はできなかったんです。耐性がつき量も増えてました。薬剤師さんはわたしが週末に薬を使い果たしてしまった場合に備えていくつかを少し余分に追加してくれてました。
5年前、私は主治医を変えました。彼女は服薬に問題があると言いだし減薬していきましたが、そのペースは非常に速すぎるものでした。何か月もの間、呂律が回らなくなり、震えが止まらなくなりました。』
『政府、製薬会社、そして医師たちに怒りと苦い思いでいっぱいです。とくに製薬会社はこの危険性について知っていたのです。私はベンゾ服薬前は健康な普通の人間でした。普通の母親だったのです、それを奪われた。子供たちに申し訳ない。』」
イギリスはかかりつけ医制度なので処方医師は精神科医ではないです。原文では'GP'といいます(General Practitioner = 家庭医または一般医)。前回ゆうさんのリブログで述べた通りです。“そもそもかかりつけ医制度があって簡単には精神医にかかれない国が多い”
ベンゾ規制最先進国イギリスの話でした
おわり
Dead Risingさんのツイート
「依存って書かれるとこっちが悪く聞こえてしまうよね。薬害性っていう攻撃を受けたんだけどね。」
※ 減薬手法はアシュトンマニュアルを読んで基礎知識をつけたのち、米国NPO団体BICのメディカルボード医師達監修のもとに作られたベンゾジアゼピンテーパリング戦略とソリューションを参考にしてください。
それと、専門医を探そうとしている方はベンゾ専門医の見つけ方:ベンゾ断薬10のヒントを読んでみてください。自称”専門家”や"カウンセラー”が減薬バブルに乗って乱立してきてるのですぐに飛びつかないように!!
『ベンゾの減薬は年単位で』
『ベンゾ依存は依存(addiction)ではなく薬剤性神経傷害(injury)』
はじめましての方はこちら