カサンドラ自死から今日で一周忌になります。
お祈りをお願いします。
2018年8月23日木曜日、カサンドラ・ナーバーグ(Cass Narburgh)というアメリカ人女性がベンゾジアゼピン離脱症状に1年半耐え、自死しました。彼女と彼女の遺族もまた自分の実名を完全公開しカサンドラ自身は2つの遺書を残しオンラインにアップロードしました。「メディカルメッセージ」と「友人へのメッセージ」
ここでは「友人へのメッセージ」を翻訳して紹介します。
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実名公開のベンゾ被害自死者 ― ふたりめ
実名公開のベンゾ被害自死者 ― カサンドラより友へ①
実名公開のベンゾ被害自死者 ― カサンドラより友へ②
実名公開のベンゾ被害自死者 ― カサンドラより友へ③
実名公開のベンゾ被害自死者 ― カサンドラより友へ④
実名公開のベンゾ被害自死者 ― カサンドラより友へ⑤
実名公開のベンゾ被害自死者 ― カサンドラより友へ⑥最終回
A4にして3〜4枚程度のレターやけど、カサンドラはこれを書き上げるのに数ヶ月かかってます。離脱症状で認知機能がやられてるから。
それと、このシリーズを書いている間いくつか温かいメッセージをいただきました。ありがとうございます! その中で、「他人事ではない」(と感じます、読ませていただいてます等)」という表現をよく目にしました。これなんか微妙に違和感を感じて…
「他人事ではない」 =「 共感する」「問題と認識します」
なんとなく受動的なんやね
責めておらんよ でも言うたらこれは「他人事ではない」ではなく、全員事です。
なぜなら確率的に自分が服用してなくても家族親戚の誰かしらは必ず飲んでるから。
わたしの場合は従姉妹が飲んでた。ベンゾのこと全部しっかり教えた上で変な症状でたらすぐ再服薬!って指示してやめさせてみたところ離脱症状まったくなくやめれた。しかも“クスリなしでも寝れたわー”って。羨ましい (長期服薬者でも約半数は簡単にやめることができる)
以下をご参照
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「ベンゾは精神疾患だけに処方されない」
日本ではベンゾの処方の65%は精神科以外(身体科)での処方です。
例:
- 目眩で耳鼻科
- 腰痛で整形外科
- ドライアイで眼科
- 高血圧・胃痛・不眠で内科
- 顎関節症で歯科
- PMSで婦人科
(出典:ベンゾジアゼピン情報センター)
なのでむしろ精神疾患とはまったく関係ない人達に知ってほしい。
自分や家族に常備薬がある方はチェックしてみてください
最後にカサンドラのお別れの挨拶から抜粋。さようなら。ありがとうカサンドラ
「お別れのご挨拶
この手紙をフェイスブック、他あらゆる場所でシェアしてほしい。わたしを脳障害にし最終的に死に追いやったのは医者の無知!そして、“ベンゾジアゼピン離脱症候群”よりも適切な用語を使ってほしい。…中略… ベンゾによる永続的な苦痛はあきらかに“脳障害(brain injury)”なのよ。ベンゾ被害者のコミュニティですらアディクション(addiction)という間違った言葉を使用する人達がいて、それも医療界に正しく伝える事ができないひとつの原因になってる。これを表現する言葉、それはとても平易なものです。すなわち障害(Injury)。みんなお願い、医療界と一般の人々にベンゾの破滅的な影響について広めてほしいの。…中略…
それから、ベンゾは精神疾患だけに処方されない。アルコール依存、不眠、発作、筋弛緩、様々の症状でキャンディのように処方されるわ。
…後略…
」
著者:故カサンドラ・ナーバーグ
カサンドラはニューヨーク北部出身で、北カリフォルニアやコロラドに住んでいました。 彼女はオンラインゲーム、特にRPGの大ファンであり、また、たいへんな動物愛護者でした。 外出できる時はカラオケを楽しみ、Amon Tobinのファンでした。 科学的イラストレーションの学校に通っていて、ジェンダー平等、人種平等、そして基本的にあらゆる平等を強く支持していました。
「フェイスブック他あらゆる場所でシェアしてほしい。バケツリレーなんていいわね。」by カサンドラ