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ー What is happening in your brain? (脳の中で何が起きているか?)

10月3日, 2012年投稿

 

 

著者:ハンドルネームParker

略歴:大学の修士課程で神経解剖学と生理学を学び、speech-language pathology修士号を獲得したベンゾ離脱当事者

服薬歴:分娩後不眠症でクロノピン(クロナゼパム、リボトリール、ランドセン)0.5mgを処方され2年間服用。2011年10月3日に一気断薬。断薬後12ヶ月レメロン(ミルタザピン、リフレックス)を服薬。

※ レメロンのおかげで食事や睡眠が取れました。離脱症状緩和に他剤を嫌がる人がいますがそれはナンセンスです。十分GABAが回復したあとレメロンもテーパリングで退薬。GABA作動薬でない薬で回復が促進することは事実です。- Parker

 

 

注意:著者のParkerは一気断薬をしています。この記事を読んで一気・短期での断薬でも大丈夫とは思わないように!投稿時期が2012年と古いだけあって、当時としては「離脱症状」の捉え方に変革をもたらしましたが遷延性離脱症候群・後遺症のことまでは言及していません。

 

 

 

 

翻訳第二回

 

 

「まずはじめに、GABAとグルタミン酸から始めましょう。ほとんどの方がこれらがどのように機能するかもうご存知かも知れません。でも、そうでない方のために説明しておきます。

 

まず、私たちは何百万もの神経(ニューロン)からなる強大な神経系システムを持っています。

 

それらはお互いに“触れて”いません。間には小さな小さな空間があります。お互いの通信に2つの主な化学物質を用いてコミュニケーションするわけです。

その2つとは、まさに神経系の大立役者GABAグルタミン酸です

どちらも中枢神経系でつねに働いています。

それらは感覚・動作などすべての側面からお互いに連携しあい身体内すべてをコントロールしています。

入力情報があると、それを適切に処理できるように“トリムアップ”し、次へと渡していきます。

GABAとグルタミン酸、それらはビルにおける鉄筋フレームのようなものです。鉄筋がなければビルは立っていられません。ビルが建つのに鉄筋構造が必要なのは言うまでもありませんね。

 

 

 

GABAは抑制系です。

神経がGABAを放出すると、いろいろな機能を阻害する、つまり感覚入力情報の総量を抑えてうまく処理できるレベルまで“制限”します。

たとえば、あなたが絵を描いていてとても細かい部分に取り掛かっている時、手の震えを“安定させるために”GABAが放出されるかもしれません。

また、GABAは動作をよりスムーズにするためにそれを“浮かせます”。

この言い方はあまりに簡潔すぎますね笑

リニアモーターカーをイメージしていただけるといいでしょうか。

まだまだ多くの働きがありますが、ここで言いたいことは、GABA中枢神経系全体においてつねにすべての感覚・動作などをバランスよくコントロールしている、ということです。

 

 

同様に、グルタミン酸もGABAとのバランスで働いています。

それは「興奮性」トランスミッターです。

感覚入力情報に火をつけ促進させ、流れをスピードアップします。

グルタミン酸もまた、いろいろな働きがありますが、つまりはGABAと反対の働きをします。

 

 

どちらもつねに必要です。

ニューロンはすべていつも、神経系全体にわたって無限のサイクルでGABAとグルタミン酸をバランスよく放出しているのです。

 

これは本当に凄い働きだと思います。

 

 

 

つづく

 

(まだ一合目(-"-;A)

 

 

 

翻訳料よろしく!チュー

楽しいけどキツイわ〜

下矢印

『ベンゾの減薬は年単位で』