パラクライン、オートクライン | 『ベンジーす。』

『ベンジーす。』

気分屋です。

おひさ。
ブログをしばらく書いてなかったので、書き方を忘れたよ。笑
ま、いいや。(ワタシ、気分屋なので、気まぐれなのです。)

パラクラインとオートクラインは、生物学の用語。
分泌の作用方法に関するもので、分泌した物質が、
 ・分泌した細胞の近隣に作用することをパラクライン
 ・分泌した細胞自身に作用することをオートクライン
と言います。

コーチングなどでは、これを人に当てはめて、意図的にオートクラインを起こさせたりします。

一番分かりやすいのが、「言葉を発する」という分泌行為で、人は言葉を発することで、他人に影響を与えますし、ときに、自分が放った言葉は、自分自身にも影響を与えます。

おいしい料理を食べたとき、「おいしかった」と言ってみる。
その言葉を受けた相手は、喜ばれたと感じ、料理に自信を持ち、また作りたいと思うでしょう。
その言葉を耳にした自分は、あらためて料理の味を思い出し、おいしい料理を食べことに満足し、心が満たされて、気持ちよくなるかもしれません。

このような感情の変化が、パラクラインやオートクラインの例ですが、実は、大げさでもないのです。
言葉は認識するのに時間がかかるのですが、表情を発して、お店で、満足げな表情で食事をしていると、それを見た周囲の客や店員は、その店の料理を、おいしい料理だと思ってしまうのです。

さて、こうした作用をプラスに活用する分には良いのですが、ときに、意図せず、マイナスに働く場合があるので、注意が必要です。

プレゼンの発表者に対し、「プレゼンは緊張するよね」とか「緊張しないように、がんばって」というように、「緊張」という言葉を発してしまうと、発表者自身に「緊張する」というイメージが刷り込まれ、増幅されて、ますます緊張するようになってしまいます。

発表者のような大人ならまだ良いですが、親子の場合は、子供は影響されやすいので、一層の注意が必要になります。
買ってとねだる子供を黙らせるのに、それほど貧しくもないのに「うちは貧しいから、買えない」というような言葉を繰り返していると、子供の中に、貧しく惨めな感情が芽生えてしまいます。

ま、このようなことをあまりに気にしすぎると、何もしゃべれなくなってしまいますね。
何も分泌しないのも良くないのです。(会話不足で孤立しメンタルを病んでしまう事例は多い)

基本は、深く考えずとも、素直に言葉や表情を出していれば、問題はありません。
それが本来の自分なので。

でも、時には、自分が発するもの(言葉や表情あるいは行動なども)とその影響について考えてみてはいかがでしょうか。
自分では気づきにくいですが、口癖になっているものは、かなりいろんな影響を、周囲にも自分にも与えています。