妊娠中の出血時にも慌てず冷静に!漢方の知恵が役立ちます。
大宮さいたま市いわい薬局の漢方薬剤師★竹部晃之です
今日は漢方処方のご紹介(^_-)-☆
「芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)」
当帰・地黄・川芎・芍薬からなる四物湯(しもつとう)という血液を補う基本処方に甘草をプラス!
さらに
艾葉(がいよう)…画像右上の綿のような生薬。鍼灸では”もぐさ”の原料にもなりますね!ヨモギの葉っぱのことです。
阿膠(あきょう)…画像手前のキラキラした生薬。ロバの皮からとれるゼラチンです( *´艸`)
漢方では艾葉と阿膠は共に「止血」を目的に使われることが多く、芎帰膠艾湯も出血性の疾患に応用される漢方処方と言え(^_-)-☆
貧血傾向の血液を補いながら出血を止める=「絆創膏」のような漢方処方と例えられています。
ただし、特徴は「下半身を中心とした出血」であること!
なので例えば…
「切迫流産」に伴う出血に使います。
妊娠中の出血は慌ててしまうことがあると思いますが、まずは冷静に病院へ!場合によっては芎帰膠艾湯を服用することで出血を早急に止めることが多いと言われます。(必ず専門家の指導の元服用してくださいね!)
この他、痔・腎炎・膀胱炎・尿道炎・結石に伴う出血には応用がきくといわれます。
緊急を要するときには役立つ可能性もありますので、存在だけでも憶えておいて損はありませんね!