今日はカタログネタです。

<90ccトリオ>と称してCS90、CD90、C90のカタログが出品されていました。

でもセンターのこいつCD90じゃなくね?

 

 

はい、スポカブ系のフロントフォークやタンク形状ですぐわかりますね。

C200/C201です。OHCとあるのでC201ですね(C200はOHV)。

 

90 C200(ホンダ2輪製品アーカイブより)

 

簡単にC200/C201のおさらいです。

まず、おそらくこの時代はC/CDの区分が曖昧でした。

神社仏閣でおなじみC90やC92はベンリイですし、逆にスーパーカブCD105という子も存在します。

CD105はC102(C100のセル付き)を54ccに拡大して2人乗り出来るようにした子です。

 

スーパーカブCD105

 

C200は外観的にはスポーツカブ系で、C110(50cc)やC115(55cc)の発展形にあたる存在です。

C200をOHCにしたものがC201。

では車名はどうであったかというと、C110/C115は「スポーツカブ50/55」でした(カタログ等より)。

同じくカタログやサービスマニュアルより、C200は「ホンダ 90 C200」です。ベンリイでもカブでもないんですよね。

兄弟車のCT200なんかも「90Trail CT200」です。カブでもベンリイでもないC、謎感あって良いです。

 

 

ではC201は?ということで探したのですが、サービスマニュアル等の写真は残念ながら見つからず。

2輪製品アーカイブも記事無し。

ただ、この出品以外の他のカタログでもCD90となっていました。

 

そこでふっと気づきました。

C201って「あのCD90」の前の時代じゃないか?

 

あのCD90

 

……はい、そうでした。

 

ベンリイCD90は1968年秋に発売しました。

スーパーカブC50(1966)に続く50cc実用車として生まれたベンリイCD50・65(68年春)に追随したものです。

対してC200は1964年、C201は1967年発売です(1969年まで)。

それ以外の「CD」ですと、ベンリイCD125が1966年。

 

1966年頃のカタログのようです。C201ですね。

 

つまり、

①1961年:スーパーカブCD105で、おそらく初めてCDという機種名が使われる

②1966年:C92の後継として「ベンリイCD125(ビジバイ)」が生まれる。派生車種においてもCS92→CS125(スポーツ)、CB92→CB125(スーパースポーツ)とモデルチェンジする。

③1967年:ホンダ90 C200をMCした90ccツアラー・実用車のC201を「ベンリイCD90」とする。

④1968春:50cc・65cc実用車として「ベンリイCD50・CD65」が出る

⑤1968秋:CD50・65と同系の90cc実用車に「ベンリイCD90」という車名を引き継ぎ

⑥1969年:CD90と併売されていたCD90(C201)の販売終了

という流れなのかもしれません。

 

 

ちなみにスポーツカブ系はペットネームが入り混じっており、

CS50・CS65・CS90は「スポーツカブ」として発売されましたが、1966年頃に「ベンリイ」になっています。

CSという機種が元々ベンリイ(92)でしたから、CS=ベンリイで統一したのかもしれませんね。

 

C200はC100系列の90cc版(点火方式もフラマグとバッテリで違うかも)で、C201はそれをOHCにしたものです。

CS90は新設計のエンジンで、C201やCD90にも派生したものです(初期のCD90はCD50とは別系統のエンジン)。

 

この60年代なかば頃は

C・CS・CDの3車種、「カブ」「ベンリィ」のペットネームを

整理、再定義する時代だったんだろうなと思います。

 

CD90とC201は一時的に併売されましたが、

MT原付実用車としては先行する125があり、新発売の50・65とも併せてCDで一本化、

90ccスポーツ車としては斬新なスタイルを売り物にしていたCS90に一本化される形でお役御免となった…

のかもしれませんね。

 

さわやかなCS90

 

併売している時にそれぞれどのように呼び分けていたのか、というのが気になります。