一杯飲んでの帰り道、この瞬間が一日終わった感で明日も、となる・・・何度も同じことの繰り返し、書物の再読と同じかも。
既に文庫で読みきった一冊、されど単行本で読むとチョッとイメージ変わる・・・読書の楽しさ深さ、ここに有りなんでしょう。
肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却…。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。
孤独なピアノ調律師の心に兆した微かな光の行方を追う「偶然の旅人」。サーファーの息子を喪くした母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、見慣れた世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語。
村上春樹だから、かもしれないが、ストーリーの次が見えるものの、それも楽し・・・作者と共有できる読書の魅力の深奥、やっと少しだけ分かってきた。
文字と脳で追っかけ読みから、
記憶を掘り起こし読みもいい。