まだ終戦の8月15日は迎えていないが、是非とも読んでいただきたい一冊・・・終戦後に残された人々にも降って湧く惨状、家族までも崩壊させてしまう。
戦争は、人々の人生をどのように変えてしまったのか。帰るべき家を失くした帰還兵。ニューギニアで高射砲の修理にあたる職工。
戦後できた遊園地で働く、父が戦死し、その後母が再婚した息子…。戦争に巻き込まれた市井の人々により語られる戦中、そして戦後。
時代が移り変わっても、風化させずに語り継ぐべき反戦のこころ。戦争文学を次の世代へつなぐ記念碑的小説集。第43回大佛次郎賞受賞作。
2か月後が終戦記念日。
コロナより怖い戦争惨禍。