佐伯泰英という作家・・・500ページにわたって、隙も飽きも読者に持たせないで一気に読ましてしまう。それを数十巻と書き続ける、これって殆ど魔法ではないでしょうか。
しかも、この古着屋総兵衛影始末以外にもシリーズが3~4本あるはず・・・三田図書館にお世話になり、佐伯大先生にも大感謝となっております。
大目付本庄伊豆守家の神君家康公下賜の家宝が忽然と消えた。相談を受けた総兵衛は、伊豆守失脚を狙った陰謀と見抜く。一方、何者かによって総兵衛の愛する幼馴染みの千鶴が凌辱の上、惨殺された。
千鶴は総兵衛の子を身籠もっていたのだ。憤怒の鬼と化した総兵衛の復讐が始まる。やがて、〈影〉との全面戦争へと事態は急展開していく……。手に汗握る傑作時代小説、怨徹骨髄の第三巻。
事件の原作創る佐伯氏が一番の悪役。
登場人物は忙しさでてんてこ舞い。