「二葉」& 東京脱出で週末疎開 & 昭和を箱根で懐かしむ店 | KISHO director's blog

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人生のほとんどを広告マンとしての「食」に特化して考えてきた。愛食家として、これからは新しい観点で日本の「食」を考えていきたい。
もう一つ、人生とクラブライフ「ゴルフ」だ、太平洋クラブと富士カントリークラブの日常、箱根御殿場ライフを綴る。


25年以上も前の箱根なら、金曜日も土曜日もレストランはどこもウェイティングという待ち状態が発生していた・・・・そして、少しの箱根居残り組が日曜の夜には別荘から出てきて、俄か地元民となって話はレストランで盛り上がったものだ。

その代表選手であった「二葉」だが、今は小涌園の従業員とタクシーの運転手さんと日曜居残り組がポツンと一人酒をしている光景だけになってしまった。

この店の野菜サラダ、私には昭和の居残りサラダに見える・・・・それでも今時の時代に無理に店が合わせるよりも十分に信頼に足る昭和のサラダなのだ。

湯上りにビールを開ければ・・・・次は月桂冠の瓶ののまま一合、これを燗してもらい夜の箱根の情緒を一人で楽しませてもらう。

「鮪のぬた」・・・・甘い酢味噌が日本酒にピッタリ、ちびりちびりとやっていると84歳の大女将が「暇だね・・」の一言、返す言葉は「元気だね・・」

「アジのフライ」・・・・カリッと揚がって、歯を入れるとシャコーンと音がする、利かない辛子を塗りたくってソースをかける、これで二本目の酒へと進化できるのだ。

当然とご飯とみそ汁はなし、仕上げは焼き鯖のかま・・・・さっきまで網の上でパチパチと火花となった油をを散らして格闘していた焼き色という色合い、これでDHAをたっぷりと摂取できる。


若女将がこの店に嫁してきてすぐに子供が生まれた・・・・その子を負ぶったままに店を手伝い奮闘していた、その姿も見事な昭和のお母さんの普段の情景で未だ目に新しく感じる。その背中に負ぶわれた子も、今では20を優に超して強羅花火の火付けの若衆に・・・・その花火も例年の如くに8月の16日。


東京のお盆は7月の15日、梅雨の真っ盛りになると毎年気持ちの行事の如くに思い浮かべるのは昭和の習わし・・・・今年も暑苦しい週末はやっぱり箱根が心地よい。でも月一では軽井沢行にも、今年は二つの涼しみ処を得た楽しみを成就する。


居残り昭和の美味しさ満載・・・・箱根二ノ平「二葉」

今年の週末は変わり番こで箱根か軽井沢。