二軒目なのに一軒目・・・・曳舟の「一軒目」と言う粋な名前の店。
遅めの新年会のはしごで、曳舟という町に錦糸町よりタクシーで降りた。全く知識の無いこの界隈・・・・下町風情のテンコ盛り・・・・私には外国。
美味いもの好きの4人が酒を飲み始めたら、ゴルフの話は何処えやら・・・・酒だの、魚だのと話は尽きない。酔っ払い方にも色々とあるが、お喋りな酒は翌日に持ち越さない。と、勝手な理屈を付けてのはしご酒・・・・すっかり魚談義。
銚子の鰯・・・・この手の干物は乾し方より産地。関東近海のヒコイワシは最上物、黒潮に乗ったカツオの餌には二、三が無くてダントツの一位。一本釣りのカツオ漁船はこぞって、この鰯を手に入れる。
メバルの煮付け、ちょっと細めだが日本酒が捗る。白髪ネギを絡めての身は冷酒を呼ぶことになる・・・・「八海山」。
この刺身の盛りが、今日の話題を一気にさらっていった。とは言っても、私が手を付けたのは真ん中の真鯛だけ。この真鯛は、この店に来ていたお客様が江の島横の腰越沖で釣った物。朝方までは相模湾で泳いでいた真鯛だ。
大きさは約二キロくらいの物だと思われますが、ピンクで桜色の肌が新鮮さを光らせていました。釣った後の現物写真が有り拝見するとどうやら・・・・メス。血抜きも完璧で、滋味な甘さがなんとも魚の女王様と言う美味しさ。
錦糸町→曳舟と名下町を歩かせてもらったが、麻布界隈でこの手で楽しめば万札が羽根広げて飛んで行く。「紅梅」と言い「魚寅」・・・・「一軒目」の釣りバカと言い納得させられた。
もっと驚きは、曳舟東武線の駅前から歩いて少しの所に、都営浅草線乗り入れの「曳舟」が有る。なんと三田まで30分ほどで帰れてしまった。近隣ばかりで出不精の私「kisho」としては、いい刺激を頂いたといったところ。
腰越の真鯛・・・・春を前に桜色。
曳舟の帰りは「鯛の鯛」をお土産に・・・・・。