京急蒲田の駅の至近に、東京誠心調理師専門学校がある。電車からも、白亜の威容が見渡せるが、料理学校も随分とスマートになったなと実感する。
今日は二限の講義を受け持っている。ただ連続ではないので、真ん中で昼食となった。早速、学生のプロデュースするレストランで昼御飯。
天井からかかっているタペストリー、お米を表現して「今日は日本食」と告知している。お米は日本の主食なんだと改めて認識させられる。
どこぞの高級レストランにも負けないインテリアは好評だそうだ。昼からビールまで出してくれるのだが、喉からコップが出そうなくらいに飲みたいのだが、午後の授業で・・・・ここは我慢です。
このレストランは学生食堂ではなく、学生が作った物を一般の町のお客様に食べていただく(有料です)。学生と指導する先生の実技道場となっている。作るだけではなく、接客のサービスまで実地に訓練されている。
ここ最近はTV局の取材が何社かあったそうだ、グルメ番組も行くところが無くなって、料理学校のレシピを紹介するとは・・・・学生にはいい刺激となっている。
私の注文は「松花堂弁当」黒と朱の重ねのお重。
焼肴・煮物・小鉢三種・十三穀米・味噌汁・香の物・水菓子で750円となっている。
焼肴と十三穀米、甘酢の大根が中々・・・・店も最近は作らないで、買ってくるのに。と思いつつ、赤飯の十三穀米の綺麗な拵え。
煮物と小鉢三種・・・・昼の食事として食べるより、清酒やワインが欲しくなる設え。不謹慎と考えながらワインセラーもあり、生ビールまで冷えている。さらには、昼からの飲めとばかりにコップの小生まで用意している。
味噌汁と水菓子・・・・弁当と言う作りの手前、膳にお重となっているが、一品づつ器を変えて出したら、頼もしい料理コースが出来上がる。
学生の仕事風景でキビキビとはいかないが、見ていて清々しくなる物だ。チョッと心配そうでギクシャクしているところが、近隣の昔お嬢様に持ててる様子。昨年の開店テスト以来好調なスタートを切っているようで、TV局の取材もうなずける。
各フロアーの施設もデザイン的に洗練されて、料理が作るだけ、食べるだけではない、と言うことが学校全体から伺える。この学校と言うことだけではなく、今時の全ての大人にも、「食と言う授業」が必要になっている感じがする。
因みに、一般向けの「生涯食育講座」を開設していて、面白いのがある。「親子の食育講座」と言う物があるが、これは男性の親子だそうだ。何を意図しているのか今度伺うが、ただ成程・・・・。
もう一つは、「60歳からの男性料理教室」とある。これは面白いと思ったが、深刻な裏面も見せている。昨今、定年を迎えると奥さんが退職金を奪って離婚届を迫ると言う。TVの番組の中だけの話のようで、実際は身に詰まされる今日問題にまでなっているようだ。
そうなると、「親子の食育講座」の男性親子と言うのが頷ける。tx1さんやkumaさんは大丈夫でしょうが・・・・。
偶には、ゴルフ・酒席を蹴って早帰り・・・・
定年ま近の皆さん・・・・突き付けられますよ。