鮑の踊り地獄焼き & 土肥温泉 & 静山荘(民宿) | KISHO director's blog

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人生のほとんどを広告マンとしての「食」に特化して考えてきた。愛食家として、これからは新しい観点で日本の「食」を考えていきたい。
もう一つ、人生とクラブライフ「ゴルフ」だ、太平洋クラブと富士カントリークラブの日常、箱根御殿場ライフを綴る。

突然の西伊豆行をすることになった。ヨットの友人の須永夫妻と土肥温泉に行って「鮑の踊り地獄焼き」を楽しむことにした。ヨットで横浜からセーリングしての過酷な過程は最近スッカリ冷めてセルシオでのドライブである。齢を重ねることによってレジャーの質も残念であるが、変わってくるのが色々と楽しくなっている。


セーリングはせいぜい、東京湾と館山辺りまで。

しかし、食の旅路は何処までも・・・・・はるばる貪欲に。

掛け流しの塩泉を頂いてから湯上りの一杯を経てさあ開始です

「土肥の夕餉」
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土肥の民宿「静山荘」一部屋に4人での宿泊、どうなることやら。


まずは最初に登場するのはマグロのカマとサザエ&目的の「鮑」

伊豆の獲物を目の前にしているが、マグロだけはどうしてと思うのは皆の共通するご意見。

まあ、いいか・・・とばかりに地元の刺身の「舟盛り」も登場。
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たいした感動の盛りではないが、この手長エビは地元の逸品&サザエの刺身はいつでもコリコリとして口中を楽しませてくれる。

手長エビは殻を外すとネットリした肉質と品のよい甘さがふんだんに零れる。大量に獲れない分、本当に地元に行かなければ食べられない産物。左に見えるホタテは営業的にバランスを合わす為とはいえ、私たちは箸も着けなかった。鯵はチョッと大きめに切ってあり食べやすく太っているのがヨーク分かりました。


「鮑の踊り地獄焼き」

本題の開始、静かにしていた鮑は火をつけた段階から踊りだした。フラメンコかはフラダンスかさてはベリーダンスの如くクネクネと妖艶に踊る。少なくとも日本の踊りとは全く掛け離れた動きである。鮑には自分の置かれた様をどのように理解して良いか分からないが、エンターテイメントの貢物のされるとは分かっているのだろうか。
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一見残酷なようだが、人間の勝手か、私には旨そうにしか見えなかったのは・・・・本音である。
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バターを添えていたが、私たちはふんだんに持ち込みの酒を振りかけて頂く。後で少しだけ醤油を垂らして完成の想定。

踊れおどれで宴はたけなわ。


「辛口にごり酒」を2本持ち込み酒宴へと移行していく。甘さを控えてとっても飲み応えがあり、さすがに旨かった。最近韓国料理店で「マッコリ」が盛況だが、似たような風味と味で繊細である。
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遠くに見える鮑の踊り、絶景也・・・・・・絶景也。


焼きあがった鮑の肝を潰して鮑の本身に塗していただきます。
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西伊豆の魅力は東伊豆には無い素朴さだ。駿河湾のリアス式の小さな漁港が点在し、年老いた漁師が自ら漕ぎ出して漁をしている。それぞれの漁師は自分の漁獲ポイントを持ち、長い間時間を掛けてそのポイントを育成させている。自然活動と天候に従いながら天啓の恵みを楽しませてくれる。


ありがたや・・・・ありがたや。


感謝の気持ちを持って食事の後に土肥の浜に散歩をするが、神のお告げによって須永氏の奥方が天と交信を始めた。天啓の食に感謝し、明日の元気を誓う・・・・穏やかであった。
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仲の良いご夫婦に更に幸あれ・・・・・須永夫婦です。相模大野に住居して横浜銀行の裏辺りに夜な夜な夫婦揃って出没します。「磯」というお店では親方として威厳を誇り、他のお客様を睥睨しています。ご注意を・・・・。
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明日はヨットでこれなかった分を満足させるために石廊崎までドライブ。本土を背にして左を相模湾、右を駿河湾、さらには目前の太平洋を愛でに行きます。



明日も西伊豆の心だ・・・・。