英国人 & 40年以上真似させない餃子。 | KISHO director's blog

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人生のほとんどを広告マンとしての「食」に特化して考えてきた。愛食家として、これからは新しい観点で日本の「食」を考えていきたい。
もう一つ、人生とクラブライフ「ゴルフ」だ、太平洋クラブと富士カントリークラブの日常、箱根御殿場ライフを綴る。


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先日benugo会長のベンジャミンと日本の経済とbenugoの話になりました。どうしてか。その中で今世をにぎわしているM&Aの話などになったのです。

英国人である彼が言うには、英国では良いレストランとか業態があればM&Aを仕掛けてその企業なりを買収していく。そして買収企業を成長させて企業価値を創る。

一方、日本では物真似して似たような業態を作ってしまう。なかには名前まで似せて、錯覚でお客様を捉えようとする企業まで存在する。と、おかんむりだった。


確かに、日本のファーストフーズやレストラン産業はその通りになっている。真似が真似を招いて業態自体のパイに過剰参入し、最後は価格競争で産業を崩壊させてしまう。

牛丼・立ち蕎麦・カフェ・ハンバーガー・弁当・ピザ・ラーメンなどなど。

この現象は食産業だけと思いきや、食の一般流通商品から産業界まで蔓延しています。


昨年、ハウス食品から独自開発商品のニンニクの力・ウコンの力という商品が登場しました。永年のカレーの開発とスパイスの研究の賜物が成果を生んだのです。当然、商品はヒットしました。お客様のニッチを捉えて君臨しています。しかし、昨年から同業社などから似たようなパッケージ、似たようなアイテム商品、似たような形態、似たようなネーミング、似たようなコンセプトで出現。日本のもの創り魂はどこに行ってしまったのか。甚だ残念です。


真似作り大国=日本。・・・・・・になっている。英国人は(怒)。


benugoは真似せず。独自の魅力を醸し出しサンドイッチを楽しめるカフェとして上質の個性を作っていきます。企業としては未熟ながらもコンセプトを守っていかなければと思っています。


そんな中、他店が絶対真似の出来ない店を紹介します。私の帰り道のお店です。「福蘭」餃子のお店です。40年以上も前に作られた店で、王さんがやっていました。既に亡くなっていますが、その遺志をついで親族の方が頑なに頑張っています。餃子と言う概念を全く変えている一品。歴史と逸品は先代の遺志に守られ同じ味と美味しさを伝え今日しています。因みに餃子だけを楽しまれることをご忠告します。

*外苑前キラー通りを千駄ヶ谷方向に、立体歩道橋を過ぎて焼肉・第一神宮のチョッと先。ベルコモから5分。