昭和の焼きうどん
愛する妻へ。
夫がつくる「愛夫キッチン」
昔ながらの和風ねぎ焼きうどん。
今は亡き、母直伝。生まれ育った実家(大阪府池田市)で、休日の夕暮れ時に母がつくる具材がネギとかつおぶしだけのシンプル焼きうどんを亡き父が実においしそうに台所の食卓でススッていました。
想い出の焼きうどんの再現✨目指して、妻とスーパー(マックスバリュー)に材料の買い出しへ。
うどんの麺は昔ながらの袋入りの「ゆでめん」を使いたかった。もっちりしてグタッと伸びたうどん玉をサラダ油でわっしわっし炒めるイメージ。
こだわりたかったのですが、妻から「今どきは冷凍の手打の讃岐うどんで充分。コシがあっておいしいんだから。わざわざコシがないゆでめんを使うのは認めない」と却下される。
かつお削りぶしは大ぶりな「花かつお」
ねぎひと束をざっくり刻む。
冷凍うどん。あらかじめ解凍してあります。
2人分の2玉です。
サラダ油(多め、大さじ1〜2くらい)で炒めます。
油と薄口醤油(小さじ1〜2)をうどんに絡めてコーティングし醤油を焦がすように炒める。
ネギを炒める。ネギから水分が出て油と混ざり少しベチャっとなるので、中火〜強火であおり水分を飛ばします。
かつお節ふたつかみ程をドバッと投入。油とネギの水分を吸いシナっとなりがち。あおりながらうどんに絡めカラッとした状態にします。
かつお&ネギがダマになったら菜箸や木ベラでほぐして、強火であおってパラパラに。
ところどころ焼けた具材がパリッと揚げたような食感に仕上がるとベスト。
妻
「強火過ぎるやん危なっかしいわぁ」
妻コメント
油多いな。私がつくるならもっと油少な目。
私の実家の焼きうどんは豚肉やキャベツ入り、ソース味。焼そばのうどん版。お好み焼きの後に焼そばをしょちゅうやってたけど焼きうどんはやらへんかったな。お互いの半生、育った環境のちがいやね。
後日、サラダ油を先日の「ラオシャン」の再現のために購入したラードに替えて少な目でトライ。さつまいも甘煮を添えて。
やっぱり味の素の旨味とほのかな甘味が大事よね。昔ながらの懐かしい味がするわ。
化学調味料⤵︎とか呼ばれて、身体に悪いだとか味覚障害になる☠️、なんて科学的根拠のないデマを信じて長いこと使わなかったよね。
マーガリンもやけど、私らこれで育ったんやから、もう気にせんと使ったらええねん
(夫)TKG(たまごかけごはん)や納豆にも昔のように味の素をかけよう!⤴︎と思うのでした。
反省点としてはカツオ節とネギがうまくカリカリにあおれていない部分があり、油を吸ってダマになり気味なこと。
(妻)
昔はカツオ節削り器(カツ箱)でカコって削ってたから、削り節が薄くてパリッとしてたんちゃうか
あと昭和の家庭だと鉄鍋の深い中華鍋を使ってたんかもしれない。今みたくテフロンのフライパンじゃないから、強火で煽ったら麺がいい感じで焦げてたんやないかな
おかあさんが生きてはるうちに…つくり方を教わっておけばよかったネ。亡くならはる前にどうやってつくってたのか、レシピを聞いて継承しとかんとアカンね。 (しみじみ…)