稲荷山には、およそ三万の神様がおられると言う

そのほとんどが、「眷属」にあたる

この眷属さん…

ほとんどが、「白狐さん」と「巳さん」に大別される

稲荷山は元来が「神奈備」であるため龍蛇信仰、いわゆる巳さん信仰は根強い

稲荷神は巳神とされるのも神奈備信仰からである

確かに稲荷山には至る所に巳さんがいる

お塚で、「玉」や「白」が付く神名は巳さんの代表格と言える

とくに関西では巳さん信仰が強く、水商売関係は昔からお稲荷さんと巳さんを信仰する

そのため、稲荷山には巳さんのお塚が非常に多い

白玉さん、玉姫さん、白龍さん…

稲荷神の眷属と言えば白狐さんを一番に思うが、実は巳さんも眷属として存在する

巳さんは地上で修行をした後に天界に昇り「龍」になるとされる

龍は天界で千年修行した後に「神の位」になると言う


これらの巳さんは冬になると「冬眠」される

冬場はお出になられない

初午が過ぎるまではジッとされている

巳さんは水脈を辿るだけに水商売には絶大な霊験を発揮される

とは言え、巳さんは祀り方で変わるだけに注意は必要

きちんとお祀りすればお稲荷さんより絶大かも知れない

それだけに、お稲荷さんと対で祀られるのだ

稲荷山の巳さんもお山では「修行」をされてる

いつの日か天界に昇ることを目指して…