こないだ、大学の時の友達と初めてリモート飲みをしたんですが、予想以上に楽しくって久々に耳の後ろが痛くなるくらい笑いました。

もっと早くやっとけばよかった~~~~!!

リモートで飲んでも楽しくないやろうってちょっと思いよったけど、全然そんなことなかったっす!

何でもとにかくやった方が楽しいね!

 

 

てことで、こないだのリモート飲みでちょっと盛り上がった話題について。

『わたしの家政夫ナギサさん』

ていうドラマ、見ましたか?

作者、途中まで見てました。

途中までは面白かったけど、その後瀬戸康史演じる歳の近いライバル会社の好青年、田所じゃなくて“お母さんみたい”な大森南朋演じるアラフィフの家政夫ナギサさんと主人公の20代家事が全くできないバリキャリ、メイがくっつくって分かった瞬間に見るの止めました。

 

ネットでは概ね20代メイと50代ナギサさんのカップルに癒されるとか可愛いとか好意的やったけど、作者はもう、『ええぇ~~~~~!!世知辛ぇ~~~~~!!!』と思いました。

ドラマやのに…夢が無いよ……

結局、家事が出来ない仕事一筋バリキャリ女の相手は同年代のデキるバリキャリ男じゃなくてアラフィフのおじさんじゃないと務まらんの?

ってさ。

世知辛いよ。夢ないよ。

若い男前とくっつかせてあげてよ。

 

なんかさー、作者おじ萌えとかおじキュンとか全然分からんので何なんですけど。

私が特殊なんですかね?いやドラマのナギサさんは100歩譲って可愛かったよ確かに。けどそれはあくまでもおじさんやのに気弱、とかってとこがであって、男としてって訳でなく、言ってみればクマさんみた~い、的な可愛さなのよ。

ほんでナギサさんのことお母さんみたい、って思いよったメイがその“お母さんみたい”なアラフィフ・ナギサさんと結婚?

恋愛感情といっちばん程遠いところの感情やと思うんやけど、“お母さんみたい”なナギサさんと恋人としてあんなこととかこんなことできるの?それって一体どんな感情なの???

 

ドラマだから、とかドラマにリアリティ要らないとか色々意見はあると思うけど、そもそもすんごい無理があるっていうか、ドラマにしてもメイのねじれ具合というかこじれ具合が酷いな、と思った訳ですよ。

しかもメイの内面の問題はドラマを通じて全く解決されてない。

 

ナギサさんはそりゃ若い女とデキてただただ嬉しいと思うけど、メイは自分の“家庭的なところの無さ”を引け目に感じたのか、お母さんからの呪縛のせいで一人では生きていけん、もしくは男性と対等な関係が築けんからなのか、自分より業務上の経験はあるものの(尊敬出来るってのがポイント)、現在のキャリアが劣って収入も少なく、歳も遥か上で自分とは対等じゃない(自分が相手を養うってことは、自分は私生活上相手より有利)男性を自分の心身のケアをしてもらう相手として選んだってことやん?

これからの新しい家族の形ってんなら、同じく家事の出来ん田所とくっついて、家のことは家政婦/家政夫さんに丸投げで幸せに暮らしました、って方がよっぽど新しいよね。

でもこれじゃ男女が逆になっただけやんね。

金持ちでバリキャリのおじさんが家政婦を兼ねて若い嫁を貰うってのと何が違うの?

 

イヤ確かに、特に日本の夫婦って夫が稼いで妻が家庭を守るっていう、お互い“養ってあげている”、“家事をやってあげている”ってギブアンドテイクな関係で成り立っているけど、そこから生じる問題がある訳やん?

家事は無償扱いで主婦は休みが無いとか、夫が病気とかで働けんなったら生活が立ち行かんなるとか。

そういう日本でまだまだ残る、どっちかが稼いでどっちかだけが家事をする、このドラマの場合は家事全般も、仕事で疲れた心の癒しも全て年上の夫にお願いするっていういびつな夫婦の形を今、このご時世にあたかも”癒されるお話”っぽくドラマで見せた感覚が嫌やな。

もしこのドラマがそのいびつさとかメイちゃんの心のこじれ具合にフォーカスした上で、その上でこの二人が夫婦になったっていう話しならふつーに納得したと思う。

けど、“おじキュン”とか“優しいおじさんに癒される”、“新しい夫婦の形”、“女性の新しい生き方”ってな観点でこのドラマを作ったことがモヤる訳ですよ。

 

飯島直子が缶コーヒー持ってお疲れさん☆って言うCMと同じですわ。あれ何年前?いやもう何十年前やろう。歳ばれるわ。

いやほんま単純に世知辛ぇ~~~!!

モヤモヤ。

 

 

家事が出来ない女は何か欠落しているんでしょうか?

もしそういう女が幸せになりたいなら、養ってあげるから全面的に自分の欠落したところを補って擦り切れた心を無条件で癒してくれる、自分より圧倒的に立場の弱い男性を選ぶしかないんでしょうか?

ふつーに同年代の男性と結婚して、一緒に頑張って家事をする、もしくは家事代行を頼んで幸せになっちゃいかんのでしょうか?

日本の価値観って今でもやっぱりこうなのね。

 

そう思ったドラマでした。

それならば“家事をする妻の労働力と対等な夫婦関係”について深堀りしてうやむやに終わらせんかった『逃げるは恥だが役に立つ』のが全然納得感があって新しかった。

あれから数年経っても価値観は進まず。

ただただ、世知辛ぇ~~~~!!