ようやく行けました
ラピュタ阿佐ヶ谷の「錦之助映画祭り」


お世話になっているFさんプロデュースのラピュタ阿佐ヶ谷の
「錦之助映画祭り」
お目当ての「曽我兄弟 富士の夜襲」を見逃して地団駄踏みましたが~

気を取り直して、
本日は「宮本武蔵」以外の三本を観ました。
弁士になりたての頃、
中野「武蔵野館」とか新宿「昭和館」とかが未だあって、フィルムセンターと共に
昭和20~40年代の時代劇を、よく観に行きました。
俳優の台詞回しとかを参考にするためだったり、
大河内や阪妻や千恵蔵のその後の姿が観たくて行ってましたが、
その中で一番ハマったのが
中村錦之助(萬屋錦之介)でした。
初期の頃の作品が特に好きです。

「宮本武蔵」五部作はそれぞれ既に二回づつスクリーンで観ているので、
今回はビデオでしか観ていない作品や未見の作品をと思いつつ・・・
阿佐ヶ谷になかなか来られない現状です

今日はフランスから来ている(日本人)ファンの方にお会いしました

今月末に再び来日して通うそうです

「ゆうれい船」は、随分前にビデオで観ていましたが…
殆ど内容を忘れていましたね

松田定次監督らしい一級の娯楽作品。
1957年(昭和32年)作品ですが、
東映まんが祭りの東映長編アニメももこの作品に影響を受けている?!
と思うような胸踊る冒険活劇。
錦之助のお父役が大河内傳次郎だったので、
ビデオを借りたような遠い記憶が
若かりし日の「いさおちゃん」こと山形勲が
大谷亮平と似ているという新発見も



「殿様弥次㐂多 怪談道中」1958年(昭和33年)は
沢島忠監督の軽いノリの痛快娯楽作品。
とても好きなジャンル

弟の賀津雄ちゃんとのコンビも
何だか懐かしかった

(ここしばらく錦之助映画にご無沙汰してました)
そしてラストが
加藤泰監督の「風と女と旅鴉」1958年(昭和33年)
(ポスター上手く撮れず
)※ポスターはカラーだけどモノクロ作品

泣いた。

プロデューサーのFさんが
「ジェームスディーンの理由なき反抗・錦之助版」とも仰っていた。
不良少年のようなやくざ役の錦之助が何ともナイーブで堪らない。
全員ほぼ全編ノーメイクというのも、当時の時代劇としては珍しい。
錦之助の兄貴分役の三國連太郎がまたいい

錦之助とのかけ合いは絶妙だし、丘さとみ&長谷川裕見子もハマり役

長回しのカメラとカメラワークも斬新。
とても余韻が残る作品

今までノーマーク作品でしたけど、
脚本は溝口健二「赤線地帯」などを書いた成澤昌茂

邦画時代劇なんだけど、
普段時代劇観ない方々にもお勧めです。
今日のラインナップは
6日(土)まで。
お勧めの「風と女と旅鴉」は
9日(火)まで。
※日にちによって時間帯変わりますのでお気をつけ下さい。
↑今夜のラインナップはこちらにあります
