現存する小津の最古作品「学生ロマンス 若き日」昭和四年(1929年)の中で
主人公が憧れの女学生に会う為の軍資金作りとして、
家財道具を「質屋」に入れるシーンがある。
部屋の中に「第七天国」のポスターが出て来て、
質=七 にひっかけてあるというワケで・・・
↑
このポスターが
このポスターなんですけど・・・
↓
アメリカのウィキペディアの7th Heaven には、
その事が出てくるというのが凄い!
https://en.wikipedia.org/wiki/7th_Heaven_(1927_film)
「ラ・ラ・ランド」のラストについても書いてありますね。
小津作品では他にも「大学は出たけれど」で
ハロルド・ロイドのポスターが貼ってあったりしますけど、
お話とは絡んでこなかった。
「学生ロマンス 若き日」ですが、
実は私はこの作品を説明させて頂く機会が二回もあったのに、
二回ともお断りしたというもったいない出来事がありました。
(しかも柳下美恵さんの伴奏付きだったのに)
両方とも新文芸坐での小津特集で、
他にも担当させて頂く作品が三本ありまして・・・
かなり短いスパンで台本を書かなくてはならず、
再演の機会が多そうな作品と、
前からやってみたかったなかなか出来ない作品をチョイスしたら、
「若き日」は天秤が傾むかなかったという・・・
天下の小津作品を泣く泣く選外に二回もした作品は、
この作品くらいなのではないかしら!?
ただでさえ筆が遅い私ですが、
一ヶ月余りでは長編三作品が当時の限界でした。
ちなみに「若き日」だけではなく、
同じ昭和四年作品の根津新監督「波浮の港」
(主演 歌川るり子 高田稔)の中にも、
第七天国の話題が出てきたと記憶しています。
昭和三年(1928年)に歌手の佐藤千夜子出したレコード
「波浮の港」がヒットして作られた「小唄映画」で、
私が観たのはマツダ映画社所蔵の東亜キネマ作品(25分縮刷版)
でした。
来年自分でもやってみようかな
11月30日(金) 開演 19時30分(開場は一時間前)
今みて新しいサイレント映画ライブ sirlkroad cafe篇
「第七天国」 1927年 アメリカ
第一回アカデミー賞 監督・脚本・女優賞受賞作品
監督 フランク・ボーゼイジ
脚本 ベンジャミン・グレイザー
主演 ジャネット・ゲイナー チャールズファレル
弁士 縁寿
アコーディオン演奏 DAN
料金 2000円(1ドリンクオーダー制)
会場・問い合わせ 錦糸町シルクロードカフェ
http://www.silkroad-cafe.com/access/
アメブロのメッセージでもお受け致しますよ♪
※お得なキネマごはんプレート1500円(要予約)
11月30日錦糸町公演のキネマごはんプレート決定!
https://ameblo.jp/bensi/entry-12418332916.html