※ご本人が書いた詳しい資料のコピーを持っているのに、
部屋のバミューダ海域に埋もれて肝心の時に出てこない・・・
細かいことは見つけ出して書き直したいと思います。
菊田一夫は言わずと知れた
劇作家で作詞家でプロデューサーだと思っていたけれど、
昭和48年(1973年)に亡くなって45年。
代表作「君の名は」と言えば今や、
新海誠監督の「君の名は。」だと思う方が多いかのもしれません。
ラジオでもテレビでも舞台でも・・・
この作り手がいなかったら日本のエンターティメントの歴史は変わっていたはず。
それほどの偉人であった菊田一夫を救った映画が、
「第七天国」であったそうです。
実の親に幼くして捨てられ
年季奉公してその後働きながら夜学を卒業して、
文芸を志すも挫折。
一度は中国に渡るが夢を諦めきれず、
何とか日本に戻って来たけれど名古屋で万策尽きて、
港から身を投げて自殺しようと決意します。
最後に大好きな映画を観ようとなけなしの金を叩いて入った映画館で、
「第七天国」に出会うのです。
そこで周囲の人が驚くほど泣いて泣いて泣いて・・・
映画館を出た時には、もう一度生きる決心をします。
映画でチコとディアンヌが「上を向いて」と鼓舞し合うように。
のちに菊田一夫は那智わたると森雅之主演で
昭和44年(1969年)に「第七天国」を舞台化しています。
その時に書かれたものを持っているのですが、
最初驚いたのは
菊田さんはストーリーをかなり間違って記述していた事。
思えば今と違って映画はそうたやすく見返す事が出来ないし、
人生を変えた名古屋の映画館で観た
その一度きりの鑑賞だったのかもしれません。
影響力ある菊田一夫が
ストーリーを正しく覚えていないのに記述するのは、
言及されてしかるべき事なのかもしれないのですが、
私はこの時別の意味で納得してしまったのです。
全ての芸術は、
覚えているとか知っている事が大切なんじゃない。
そこから生きる勇気をもらって、
自らがまた何かを作り上げる事が大切なのだと。
作るというのは芸術のみにあらず。
それはひとりの人間として、
自分がやるべき事をやり遂げる事なのではないかと・・・
「第七天国」は、
永六輔作詞「上を向いて歩こう」のヒントにもなったと言われています。
淀川長治氏が販売られているDVDの解説で語っているのを聞いて、
そうなんだと思っていたのですが(他に記述がある文献を知らないので)
ジャネット・ゲイナーと食事をした際にその話をしたら、
彼女が感激していたとの話は誰かから聞いたのか、
何かを読んだのか・・・
さっぱり覚えてないので澤登翠師匠にお会いした際に、
伺っておきます
※ちょっと加筆
もともと「第七天国」はオースティン・ストロング原作の
戯曲であったわけなので、
日本で舞台化された際も映画ではなく
この脚本に則って公演されたのかと思います。
解ったら加筆します。
11月30日(金) 開演 19時30分(開場は一時間前)
今みて新しいサイレント映画ライブ sirlkroad cafe篇
「第七天国」 1927年 アメリカ
第一回アカデミー賞 監督・脚本・女優賞受賞作品
監督 フランク・ボーゼイジ
脚本 ベンジャミン・グレイザー
主演 ジャネット・ゲイナー チャールズファレル
弁士 縁寿
アコーディオン演奏 DAN
料金 2000円(1ドリンクオーダー制)
会場・問い合わせ 錦糸町シルクロードカフェ
http://www.silkroad-cafe.com/access/
アメブロのメッセージでもお受け致しますよ♪
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11月30日錦糸町公演のキネマごはんプレート決定!
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