ここ数日の件について | 活動弁士は七変化

活動弁士は七変化

映画はかつて無声で、生の語りで説明者がいたのです!

一貫性のない文章になりますが、
本日中にと思いUP致します。

一昨日、ツィッター上で作曲家・佐村河内守氏の作品が、

実は別の人物が書いたものであるとの一報を聞き、
大きなショックを受けました。
佐村河内守氏作曲による
『ヴァイオリンのためのソナチネ』は、
応援している高橋大輔選手がソチ五輪で
SPで使用している曲であり、
私自身高橋選手のプログラムの中で、
今までで一番感動していた大好きな曲でした。

メダル云々ではなく、
五輪という大舞台でこのプログラムを、
大ちゃんが舞う。
その事自体を本当に本当に楽しみにしてました。

彼ほどのアスリートなら、
このような事件があって心乱れて云々など
心配する必要はないだろうと信じつつも、
彼の集大成の舞台にケチをつけられたようで
(著作権の件で曲が使えないかもなどには考え及ばず)

何でこのタイミングなんだろうと首を捻っている所に、
衝撃のニュース映像を見ました。

まさか、
仕事仲間である新垣隆さんが、
佐村河内守さんの代理作曲家として、
今回名乗り出た人物であったなんて…

新垣さんが無声映画の仕事を始められたのは、
私と同じ年の東京キネマ倶楽部での公演で、
最初はカラード・モノトーンの一員として。
のちにピアノのみでも弁士とコラボするようになり、
澤登翠師匠と編んだ作品の数々は、
素敵な曲と演奏ばかりです。

私も作品をご一緒させて頂く機会が何度かありました。
昨年のフィルムセンター公演での日記に書きましたが、
私を三倍増し上手に見せて下さる、
大好きな作曲家でピアニストです。

とにかく、
テレビ画面を見つめてしばし唖然呆然・・・

新垣さんを普段から存じ上げている訳ではありませんが、
その実直な人柄と演奏に対して、
常に尊敬してお慕いしておりました。
新垣さんに限って、
売名行為などから今名乗りを上げるなどという事は、
決してありえません。

その晩は正直眠れないほど動揺していました。
昨日の記者会見は号泣しながら見る始末。
新垣さんに対しては家族を見守るような気持ち。
そして一フィギュアスケートファンとして、
高橋選手に悔いのない演技をしてもらいたい。
彼のファンの皆様のお気持ちはいかばかりかと、
様々な思いがこみ上げて辛かったです。

会見での新垣さんの言葉や態度は、
本当にいつもの誠実な彼の姿そのものです。
出来る限り正確に、
簡潔に答えようと努めているように思えました。

その内容についての是非をここで書こうとは思いません。
告白がなぜこの時期でなくてはいけなかったのか!?
その事も私が気安くここで意見しても仕方ないと思います。

ただ、事件以来私のブログにもアクセスが沢山あり、
様々な検索から辿り着いておられる方がいるようで、
一連の事についての意見というより、
私の感情的な話になってしまいますが、
新垣さんを知る一人として、
何か出来ないのだろうかという思いで書きました。

新垣さんは無声映画の伴奏者として、
本当に無理なく作品に寄り添います。
弁士に対しても対等というより、
むしろ一歩下がってふわりとこちらを持ち上げてくれます。
ピアノの技術や作曲の能力とはまた別の、
相手を支えたり・寄り添ったり・称えたりする事を、
本能でやれる稀有なピアニストだと感じておりました。
影のように寄り添いながら、
その存在感もきっちり出してきます。

だから18年もの長い間、
影武者を勤められたのではないでしょうか。
それだけは意見として述べておきます。

佐村河内氏作曲の作品は、
「ヴァイオリンのためのソナチネ」しか知りません。
佐村河内氏について何か語る術は持ちませんが、
新垣さんの今後が、
ただひたすらに心配です。

そして、
高橋選手の舞を、
多くのファンの皆様と同じように楽しみにしています。
それについても私のTL上でも沢山の意見が飛び交っていて、
複雑な気持ちで一杯です。

私はあの曲と一体になって氷の上を舞う、
大ちゃんの姿。
音そのものになって滑る彼の姿に心底惚れています。
まさに「震撼」しています。

彼の人生を賭けた勝負を、
彼の力が出し尽くせるよう、
心からの祈りを捧げて
その日を楽しみに待ちたいと思います。






 


Android携帯からの投稿