新春ニコニコ大会・前篇 | 活動弁士は七変化

活動弁士は七変化

映画はかつて無声で、生の語りで説明者がいたのです!

やっぱり昨夜中にはアップできませんでした(苦笑)

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新春ニコニコ大会 世界三大喜劇王競演!
もとい、一月度無声映画鑑賞会、無事終了しました。

上記の写真は鑑賞会パンフ「豆プロ」
表紙は「キートンのセブンチャンス」のイラストです。

演目的にも昨夜は入るだろうとの予想はありましたが、
補助席も埋まる満員御礼。
マスコミの取材が二件入っていたこともあり、
テレビカメラもひしめき合う盛況ぶりでした。

ご来場の皆様、改めまして御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!

告知記事で「覆面番組」となっていたのは、
いわゆる「お楽しみ番組」でありまして、
澤登一門として鑑賞会では公演二回目の山城秀之弁士が担当。
(もともとは紙芝居屋・似顔絵描き屋さんをやってきた方♪)

「ルンペン人生・失恋の巻」という、製作年代詳細不明作品。
チャップリンの模倣をしている事だけは解る、10分の珍品。
この10分というのは、このフィルムが10分なだけであって、
本当はどれくらいの長さなのかも解りません。

内容は、レストランのウェイターになった放浪者が巻き起こす
ドタバタ喜劇。

ハンチングが凄く似合う、存在感バッチリの山城弁士。
まだセカンドステージということで、カチコチになりながらも
本日最初の作品を無事終了。

ここで私も、二本目三本目を担当する片岡一郎弁士と共に舞台へ。
まとめて前説を務めたあと、片岡弁士による「豪勇ロイド」の上演。

12月に小学校公演で私自身も公演したばかり。
‘おばあちゃん子’が本当の勇気を得るまでのストーリー縮刷版。
80分くらいの作品が、10数分にまとまっているという、
上映会でかけるのに重宝している一本。

続いて上演の「チャップリンの勇敢」は、
私が活弁する「チャップリンの移民」と同時期に作られた作品。

こうして同じ日に公演すると、
別の弁士の演ずるチャーリーや作品が凄く新鮮!
私が一番苦手とする洋モノ喜劇の短編なので、
ホンの書き方もとても勉強になります。

片岡弁士は、キャラクターの声をあまり「作らない」
自分の声質を生かしてナチュラルにしゃべってくれる弁士。
近年しゃべりの力の抜き加減が上手くなって、とても聴きやすい。
そして何より美声!主役が映える声質です。

ふたりに引き続き、私の出番・・・という所で用事に出ます。
この続きはまた夜に!



~後篇へと続く~