私のこだわり // クライマッチョ | はるか彼方へ

はるか彼方へ

What will be will be

私のこだわりは、できる限り映画館では一番上(最後列)に座ること
理由は暖かいのと、背後から襲われないためです
 
 
クライ•マッチョ

 

 

あらすじ

ロデオ界の元スターのマイク(クリント・イーストウッド)は、落馬事故をきっかけに家族とも別れ、今は競走馬の種付けの仕事をしながら一人で暮らしている。ある日、彼は元雇用主にメキシコにいる息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)を誘拐するよう頼まれ、単身メキシコに向かう。マイクは少年ラフォと出会い、二人でテキサスを目指すが、その道のりは困難なものだった。

 

主人公のマイクは俳優クリント•イーストウッド自身を投影したかのような人物に描かれています

マイクの人生をクリント翁の主な作品に例えると

 

牧童もした若い頃→ローハイド

 

 

恐れ知らずのカウボーイ時代→荒野の用心棒

 

 

恐れ知らず時代②→ダーティハリー

 

 

今は衰えを隠せない老人→運び屋

 

てな感じね

(膨大な作品数から強引に1作づつに絞りましたわ)

 

ラフォ少年は他人を信用せず、一人で生きていく為に強くなりたいと願っていて、マッチョと名づけた闘鶏を飼っています

家庭に恵まれない少年あるあるですよね

マイク爺はマッチョだけでは生きていけないよと、静かに教え諭していきます

最初はギスギスしていた少年と爺の関係が、だんだんと心を通わせるように変化していくのが、ほのぼのとしましたわ

 

映像がまたクリント翁の映画ファンにはたまらなくてね

クリント翁の横顔越しに、夕陽や朝日が輝いているシーンが幾度も出てきます

 

夕陽のガンマンシリーズかよぉぉラブラブラブ

 

 

 

↓このシーンなんかもね

警察に呼ばれたクリント翁が両手を身体から離してゆっくり歩いて来る姿が、若き日のガンマン姿を彷彿とさせます

ここで私は思わず泣きそうになりました

 

クリント翁が野生馬を調教するシーンなんか、絶対に往年のファンサービスでしょう

枯れ果てた老人の姿と、逞しく寡黙なダーティヒーローだった姿が重なるんですよね、たまらん…

 

クリント翁だし、メキシコだし、誘拐逃避行だしって事でいつドンパチが始まるか分からなくドキドキしながら観てしまったけど誰も死ななくて良かったです

少年とか老人とかに関係なく、自分の道を自分で選ぶ人の背中を押してくれる良質な映画でした

 

マッチョが随所でいい働きしてくれます

ニワトリ飼う人が増えるかもです(笑)