3月に車が壊れるというショッキングな出来事が起こり、気分が地を這うくらいに下がり切っていた。

4月に入って、時間が傷を少しずつ癒してくれていたのだが、5月になった途端にその癒しも全て消えてしまった。

冷蔵庫が壊れてしまったからである。

どうも変な音がするなと思っていたが、ついに冷えなくなった。

冷気が一切出ていない冷蔵庫は、もはやただの箱であり、非常に邪魔である。

幸いにもほぼ空であったため、緊急で何とかしなければならない状況ではなかったのがせめてもの救いといったところか。

インターネットで安いものを探しその日のうちに注文まで行った。

それからしばらくして新しい冷蔵庫が到着。

運んで来てくれた作業員を招き入れ、最初にこれを表に出して同じ場所に置いてほしいと伝えると何だかスッキリとしない返事が返ってくる。

ちょっと待ってくださいと言い、出て行った作業員を待つこと5分。

戻ってきた作業員から衝撃の一言が。

「うちで引き取ることは出来ません。」

あまりにも想定外の言葉に理解が追い付かない。

そもそも引き取ることは行っていないそうなのだが、私があまりの当然のように引き取ってと話すために困惑したのだという。

私も、まさか引き取りをしていないなんて微塵も思っていなかった。

しかし新しい物をそこまで持ってきてくれているので、ここでキャンセルなんか出来るものでもないし。

悩んでいると、ご厚意で要らない冷蔵庫を外に出すまではしてくれるというので甘えさせてもらい、とりあえず新しいものを設置してもらった。

一応なんとかなったかのように思えるが、玄関を出るとそこには冷蔵庫が鎮座ましましている。

どうしたものか、インターネットでいろいろと探ってみる。

いくつものサイトを巡り、たどり着いたのが関東綜合整理サービスという業者。

 

 

最短30分で来て不要品を持って行ってくれるという。

ダメもとで電話をしてみたら、ちょうど他で作業をしているということで、最短の30分とはいかなかったが、1時間くらいで我が家に来てくれた。

問題の冷蔵庫を見るや、サイズや重さを確認してその場で見積もりが出てきた。

早々の対応とそれなりに良心的な金額から即決。

見積書にサインをするとすぐにトラックへ積み込まれた。

これにてあっけなく冷蔵庫問題は解決した。

案ずるより産むが易し。

うじうじ悩まず動いてみれば案外すぐに解決してしまうもんだなと感じた一日であった。