今年の桜桃忌から、また図書館で太宰治の文庫を借りてきて、継続的に読んでいます。
新聞を読んでいた所、三島由紀夫の『雛の宿』と言う作品が紹介されていました。
三島由紀夫は太宰治に向かって、『僕は太宰さんの文学は嫌いなんです』と言ったというエピソードがあり、三島由紀夫に良い印象を持っていません。
『雛の宿』のあらすじがファンタジーな内容で結末が気になったので、読んでみる事にしました。
青空文庫で読もうと思ったのですが、三島由紀夫の作品は一つも無い。
三島由紀夫が亡くなったのは1970年11月25日。
著作権の保護期間は著作者の死後50年なので、青空文庫には無い様。
TPPの関係で死後50年が死後70年になるかもとの事でした。
いつも行く図書館で『雛の宿』が収録されている文庫本『女神』を借りてきました。

三島由起夫の小説は初めて読みました。
表題作の『女神』を始め、中編、短編が11編収録されています。
お目当ての『雛の宿』から読み始めました。
短編で文体も読みやすい。
想像していた様なファンタジーな結末ではありませんでしたが、面白かった。
太宰治の作品でも『魚服記』、『清貧譚』、『竹青』の様なファンタジーな作品が好きです。
折角借りてきたので、他の作品も全て読みました。
今、2回目を読んでおり、後、短編1作品を残すのみ。
三島由紀夫の作品はこの一冊しか読んでいませんが、登場人物が美男、美女、上流階級の話が多い様な気がします。
三島由紀夫の他の代表作も読んでみたいと思うのですが、太宰治の作品も全て読み終わっていないので、そちらも読みたいのですよね。
現代小説で読みたい作品もあるし。
近日、『女神』を返却に行きますが、次は何を借りるかなぁ。