リアルで本音で喋れる友達はいない
年を重ねるほど

どんどん価値観の乖離がおきる
でも

ひねもす“のらりくらり”と生きていける
 

いろんな意味で日本に生まれて良かった
と思う今日この頃

 

昭和38(1963)年11月23日:勤労感謝の日の未明。
茶の間(リビングなんぞと言う洒落たものはなかった)で一人、衛星中継が始まるのを待っていた。

 

当時からミーハー(死語です)だったのである。
 

「東京オリンピックの衛星中継のための実験放送」
という位置づけだった事はずっと後で知った。

NASAの砂漠が映し出され、
手書きのタイトル(殴り書きのようなもの)が

画面に映され
続いて何か英語が聞こえてきて
ケネディ大統領暗殺の悲報が伝えられた。

ここらあたりは

記憶が上書きされた部分もあるかもしれない。

ただ、起き出してきた我が家の人間は

誰も最初は信じてくれなかった。



 

この日はバスで1時間余りの所で

「そろばん大会」なるものがあったので
早目に家を出なければならず、続報は見られなかった。

 

その事もあって結構はっきり覚えている。
 

2度目の衛星中継には立ち会えず、

ニュース映像で何度も見た。
「そろばん大会」は学校別団体で

3位に入っていたらしい。
嬉しくも悔しくもなかった。

頭の中はそれどころではなかったのだ。
 

寄り道もせずに帰ったのに3度目の衛星中継はなかった。

11月23日は昔の「新嘗祭」でもある。
農家である我が家は

この日に新米を食べる事になっていた。
新米は古い米に比べて色艶もいいし旨味もある。
スーパーやお米屋さんで「新米」と謳っているものも
おいしいのはおいしいのだが、違うのである。

 

 

何がどうとは云えないが違う。

 

晩御飯に「新米」を頂いて、

放送終了までニュースを追っかけていた。

ミーハーだったワタシは
「ケネディ大統領暗殺」「ダラス」「オズワルド」「教科書倉庫」等々の言葉には今でも反応してしまう。