ダメな人がミスを犯す。その人の評判はますます低下します。
“やっぱりアイツじゃダメだった”。
一方、優秀な人がミスをするとどうなるでしょうか? 意外や意外、好感度がアップするんですね。
“あんな人でもポカをするんだ。
親近感が沸いてきたぁ”。
人は高学歴や高収入、ハンサムや美人といった優れた点に惹かれます。その一方で抱く感情、それが反感です。
“冷たい感じ”、
“冷淡な感じ”、
“近づき難い感じ”。
クレディビリティー(credibility)が高い話し手がクレディビリティーの高さ故に印象を悪くしてしまうことがあるのです。
“頭脳明晰な人がいかにバカを演じることができるか”。
劣等感や嫉妬という感情は想像以上に厄介です。事業主であろうと上司であろうと教師であろうと、人の上に立つ者はこのことを甘く見てはいけません。
自分にも届きそうな感じ、
ヤレば出来そうな感じ、
どうにかなりそうな感じ、
こういう雰囲気を醸し出せるかはリーダーに求められる能力です。
“うちの社長はバカだよな。
俺たちが頑張らなきゃ潰れちゃうよ”。
こんな会話が居酒屋で交わされている会社は安泰です。ほんとにバカならばとっくに倒産しているはずですから。
完全無欠の社長が時折見せる可愛らしいミスの数々。こんな頼りなさを演出することも、社長業の仕事なのです。スピーチにも同じことが当てはまります。