“How come you just talk about chemistry?”
(何で科学の話ばかりするのか?)
こんな質問をして、恥をかいたことがあります。
“ケミストリー”とは”相性“のことなんですね。人と人が出会えば化学反応が起こり、新しい関係が築かれる。相性がよければgood chemistry、相性が悪ければbad chemistryということになります。
“KOJI-SANとは相性がいいので、一緒に仕事をしていて楽しい”。
こういう文脈で会話が弾んでいる矢先の出来事でした。ピント外れの私の質問に、皆が一斉に笑い転げてしまったのです。
人と人の関係は化学反応だ。
なるほど面白い。好きな人は大歓迎、少々、嫌いな人でもケミストリーの発想で歓迎してみる。そのうち化学反応が起こって仲良くなるかも知れない、いや、仲良くなるに違いない。こういう狩猟民族の発想は見習ってみる価値がありそうです。
農耕民族のDNAなのか、あるいは性格なのか、私はチョッピリ好き嫌いが激しい。一見フレンドリーで誰とも仲良くできるのですが、そういう自分が苦痛に感じられることも少なくありません。
“アイツとは相性が悪いからなあ”。
こう感じた途端にお付き合いを控えてしまう私がいます。自分のことは棚に置き、人のあら捜しばかりしてしまうのです。おそらく相手も同じような感情を抱いているはず。 たから新たなケミストリーは起こらない。
“とにかく人間関係はケミストリーなのだ!
化学反応を楽しめばいい”。
こういう発想で、相性の悪そうな人にも声をかけてみる。
誘われたら喜んで歓迎する。
新しいケミストリーを謳歌する。
これがデキる人は、どの国に行っても生活ができると私は思っています。