虫の声を楽しむ“虫聴き”。
平安時代の頃に貴族たちによって始められた遊びのひとつ。
虫の声を聴きながら詩を読むこと、
声をつまみにお酒を飲むこと、
あるいはまた、虫を題材に俳句などをたしなむ風流な人たちも現れました。
虫の声は癒しを醸し出す音楽の役割を果たしていたのです。
英語圏の人たちには虫の声が騒音と感じるようです。
“奴らには日本の心が理解できないんだよなあ。”
などと言う人もいます。
日本語の周波数は最高でも1500ヘルツ。
これは世界の言語と比べてもかなり低い部類に入ります。
日本語は自然の音に近い周波数をもつ言語で、虫の声が日本人に心地よく感じられる理由はここにあります。
日本語は自然と共存 (co-exsist) することのできる言語なのでしょう。このことは最近の脳医学でも研究されはじめています。
英語は世界で最も高い周波数帯を持ち、最低でも2000ヘルツで話されるようです。
英語を話す人たちにとっては虫の声が煩わしい理由がお分かりいただけたと思います。