覚えてらんないくらいだった

アルちゃん ゆずちゃん
かつて我が家を賑わしていたニャンコ達
夢の中で、アルちゃんは普通に若い姿で歩き回っていた
ゆずちゃんは、窓辺の本棚の中で冷たくなって横たわっていた
(そろそろ、ゆずちゃんを埋めなきゃいけないなぁ…)
胸が苦しくて、キリキリしながら
動かないゆずちゃんを眺めてた
でも、頭を撫でたり
風がゆずちゃんの体毛を揺らす度
表情が微かに変わったり、お腹が一瞬上下してるように見えた
冷たく硬くなってる身体を触って
(この状態でまさか…そんなハズは…)
と思っていると
当たり前のように、ゆずちゃんが起きた
まるで冬眠から目覚めるように
普通の朝を迎えるように
そこで思い出す
(そうだ、ゆずちゃんだけじゃない、アルちゃんだって、ずっと前にもう…)
でも、2匹ともニコニコのんびりして
私の膝に来たり、伸びをしたりしてる
アルちゃんを抱っこして
毛をモシャモシャ揉みながら
(どうして? 私の記憶がおかしいの?)
そう思ってると、コーヒーの中のミルクみたいに景色が白くボヤけていって、目が覚めた。
☆
大きな都市の巨大なスクランブル交差点
オーロラビジョンで、政治家のような人が何か演説してる
道を渡ろうとすると、きゅうに地面がなくなってしまう
足場は宙に浮かぶ
何枚かの黒いタイルだけ
そのタイルもどんどん割れて、落ちていく
どうしようとオロオロしつつ
手近なタイルにジャンプしてると
セーラービーナスみたいな、金髪ショートカットの美少女が「こっちよー!」って誘導してくれた
タイルは、ビルの暗い扉の中へ続いてた
(なんか、後戻りできなさそう)
そう直感で感じつつ
他に行き場もないので飛び込んだ
気がつくと
薄暗くだだっぴろい無機質な場所に居た
保健室みたいな「カーテンのひかれたベッド」が無数に並んでいる。誰か寝てるのか、誰もいないのか、中は見えない
辛気臭いとこだな…
と、嫌な感じがした
セーラービーナスもどきと、仲間の茶髪の女の子が来て「これから貴女も仲間よ」といって、安っぽい生地のセーラー戦士服を渡してきた。
「これから指令がある度、出動するのよ」
指令がない時は? と聞くと
「延々トレーニングよ。それしか許可されないわ」とキッパリ言われ
(あー…来なきゃよかったココ)
ってゲンナリした。
さらに、若干変態っぽい「教官」がやってきて、「これからビシビシしごくからな!」と脅してきたので
(さっさと逃げよ…)と思った。
隅の方に、ガラスの非常ドアがあって
動いてない下りエスカレーターが見えた
(きっとあそこが出口だな)
誰もいないのを見計らってカバーを壊すと、緊急ボタンを押した
非常ドアが開いて
明かりのない、暗い通路のエスカレーターがギギギっと音をたてて動き出した
急いでエスカレーターを駆け下りると、見知らぬ男性が追いかけてきた
(追手!?)
焦る私を無視して、男性は通路にトラップが仕掛けられてると教えてくれた。
トラップは自分がなんとかするから、その間にひたすら走って逃げろと。
暗い通路を、どこまでも走って走って
そこで目が覚めた。
☆
家の屋上へ向かう階段が
入り口のない螺旋階段になってる。
階段自体が閉じ込められてるような構造なので、外壁をよじのぼるしかない。
(あぶねーよなーコレ)
と思いつつ、なんとか屋上につくと
色はカワセミ、体はフクロウの不思議な鳥がやってきた。
同居人のYちゃんが蜜柑をくれたので
ミカンを一粒、鳥に投げてみた。
鳥はおもちゃのネズミを咥えていて
他にも小動物のぬいぐるみを色々巣に集めていた。
☆
女友達3人くらいと
家具や雑貨があれこれ置いてある店に居る
2mくらいある、大きな花の間接照明がすごく素敵でベッドの側に置きたいなーと思った。
花のランプを触っていると
ランプがポロリと取れて
ガラス製の龍の首に変化してしまった
(透明な龍の首には水が入ってる)
龍の首を持って焦ってると
店主がやってきて嵌めかたを教えてくれた(でも最初より随分長い首になってた)
☆
バス停のベンチに座ってる
すぐそばの建物が綺麗で眺めてた
ドームのような丸い天井は全面タイル貼りで、色合いが青~緑のグラデーションになっている
星空を模してるらしい
その建物は英語の塾(英会話教室)らしく
日本人のおじさんが一人教師を勤めてて、沢山の白人さん黒人さんが生徒として参加してた。みんな英語(?)なので何を言ってるのかよくわからない。
大きなリュックを枕に寝転がってる人もいて、お金のない留学生の為の簡易宿泊施設としても解放されてるらしい事がわからった。
(なんかココ見た目より退屈…)
と思ったとこで目が覚めた。