週末は奥能登へ行った。
車は通れるようになっていたけど、道路脇の崖下にはかつて道だったグニャグニャ道路とガードレールだらけ。
穴水はコンビニでもトイレが使えない。
道を一本間違えて能登空港まで行ったらコンビニ自体が閉鎖。
目的地までもうカーナビ便りで行くしかないのでナビ様の言うとおりに進んでるはずなんだけど、案内される道がもうこんな道。
これってニュースでよく見るヒグマが後ろから追っかけてくる動画に出てくる道だよね。
もののけ姫の白いヤツが無数に出てくる道だよね。
金沢の田舎者だと思ってカーナビにバカにされてるとしか思えない。
そんな恐怖の山道を走って出てきた村里がこんな感じ。
人の気配が全くない。
家のカタチは保っているけど玄関には赤色の紙が貼ってある。
屋根瓦が重くて中ががらんどうの土蔵やお堂がぺったんこ。
かろうじて立ってる建物もサザエさんのエンディングに出てくる斜めハウス状態をキープした感じ。
被災地のど真ん中を走ってしまった。
これが元旦の極寒の中、水も電気も通らない、誰とも連絡がとれない。
お年寄りだけの限界集落で何もできず、現在も家に戻れない方々の心労は如何ばかりだろう。
咀嚼能力に見合った食事が摂れない、透析治療が受けられない、避難所生活での疲れで心疾患や脳疾患を起こす方。避難所でインフルやコロナに感染して重篤な症状になってしまう高齢者。
今は既に広い場所にそこそこ仮設住宅が建設されているけれども。
たとえ地震の直接の影響が無かったとしても震災関連死で命を落とす方々が今でもいる。
大自然の脅威を見せつけられて目的地へ向かった。
現在も奥能登は個人のボランティアで民家に押しかけて何かできる状態ではない事を皆さんに知ってほしい。