兼六園、21世紀美術館、近江町市場。きれいに整備されて正直なところ昔の面影がない部分もある。
旅行客を快適におもてなしするという意味ではこの整備も結果オーライなのかな。
茶屋街行って兼六園行って回転寿司食べて海鮮丼食べておでん食べて美術館のプール見てカレー食べて食い倒れってとこが定番だろうけど。食べ疲れ、移動疲れで金沢旅行がしんどいイメージにならない事をお祈りしたい。
観光客にはあまり知られていない、素通りされているけど実はこんな休憩スポットがあるってのをご紹介しておきます。オーバーツーリズムで金沢の町が汚染されるのはイヤだけど、ここを見てくださってるごく少数の皆様には金沢で癒されてほしいから。
四高記念館。
裏通りのしいのき迎賓館からの公園は人通りが多いのに表通りの四高記念館はガラガラ。大きな木が日差しを遮ってお天気の良い日にはいい風が吹いています。記念館の外にできた小さな土産物屋にはレトロなアイスキャンデー(120円)が売られていて、買ったそのまま公園のベンチで食べて休憩ができます。
週末でもガラガラ。ゴミ箱はないのでゴミは持ち帰りましょう。
スタバの行列に並んで混雑した席でフラペチーノに群がる人々がちょっと気の毒になります。
21世紀美術館・・・って言ったら皆さんお馴染みプールの部屋でお金払って記念写真だけ。それではもったいない。今は地震後の改修が終わりプールも無料開放期間中だけど。
無料で入ってくつろげるスペースもいっぱいあるのです。美術館には美術専用図書館(ライブラリ)があっていろんな専門図書や漫画まで冷暖房完備の部屋で閉館まで読み放題。ナウシカ全巻も攻殻機動隊も読み放題。夏はエアコン代わりにどうぞ。ってボランティアガイドさんがお勧めしてくださる。
ライブラリの中にはこんな設備があって、手をかざすと数字の書いたレシートのような物が出てくる。
その数値は座標でgoogleマップに打ち込むとその場所の素敵な自然の景色が動画で見られる。
「あなたをどこかに連れて行ってくれる機械」
美術館に来てるのにさらにそこから意識だけ別の場所にバシルーラ。
そんな芸術作品
美術館に入ったらボランティアのガイドさんが話しかけてきてくれて無料で館内をご案内してくれる大サービスがあって。私たち母娘に3人のガイドさんが接待。美術に造詣の深い方々の有志が集まって美術館に訪れる人をご案内している人がいます。
タレルの部屋。美術館の一室にぽっかり天井に穴の開いた部屋があって、そこから一つとして同じもののない空を眺める空間があります。昼の空、星の夜空、いろんな空をパターンとして眺めるための空間。
ひんやりした石室の空間のベンチ、冬は暖房が入っているので寒い日も空を眺めながら閉館までボーっと瞑想したりのんびりできるようです。
部屋に入ったらこんな人がいっぱいいて、やがて自分もそうなってしまう。人を動かすアートです。
監視カメラがついているので極度のイチャつきカップルは要注意。学芸員さんが目を光らせていますとの事です。
金沢市民の税金で結構な改修をしているのに、オーバーツーリズムを避けて地元民は郊外に出かけるから知らないところだらけ。娘の学校の近くだからたまたま通ったけど、本当に勿体ない穴場がいっぱあるようで。皆さんが金沢に旅行でお越しの際、お疲れの際にはうまく寄り道を利用して癒されてくださいね。
胃薬持参で海鮮丼だけじゃもったいないですよ。