高台を削った廃土を練り直した粘土は、不純物、硬さの違うものが混じっていて、充分、菊練ったと思っていても食器を作るとおかしな失敗をすることがある。なので、食器には使わないようにしている。只、廃棄してしまうのはもったいないので、廃粘土は、オカリナ、植木鉢を作ることにして取ってある。

 

 今月の陶芸教室の作品は建築廃材の材木を燃料にしようと考えているので、棚板の下段は植木鉢を入れてやろうと考えた。三福窯製の「玲奈」は上の段を1300℃を目標にして薪を放り込むのだが下段のほうは1200℃前後で温度が低くて焼きが甘くなるだろう・・・。それで焼き締まる必要のない植木鉢を入れることにした。

 

今の季節の大気のせいで指先の傷に水が沁みると痛い。それで、プラスチックの手袋をして作業を開始した。

 

 

 一つ目の粘土の塊の重さは5kg弱。電動轆轤の天板に自作の亀板を乗せた。

練った粘土を、置いて何度も土殺しをして、引き上げた。形を整えてから濡らした牛皮で口辺を滑らかにした。

 

 

シッピキで亀板と底の部分を切り離して作業台の上に移動した。

 

 

 2個目の粘土は4kg強。同じようにして菊練りをしてから、再度、植木鉢を作った。大きな作品は、体全体というか全身の力を使うので体力が消耗する。

 

 

たった2個、植木鉢を轢いただけでかなり疲れた。

 

手袋を作業台の上に脱いで一休憩。熱いコーヒーを入れ、飲むことにした。