天国の門に対比してロダンは地獄門というブロンズ彫刻を作った。私はそれを鑑賞しに行ったことがある。それは二か所。上野の西洋美術館と、静岡県立美術館のロダン館・・・。いつかフランスの工芸美術館でも見られたら良いと思った事があった。

 

 カレンダーを見ようと11月の1枚めくると壁に挿した木ネジが抜けてそれが落ちた。もう一度、木ネジを挿したが矢張り抜けて落ちてしまう。仕方ないので先日大工さんのくれた建築廃材を壁に取り付けて、その上へ木ネジを捻じ込んでやろうと思った。物置に積んであった木の1本を短く切って取りつけようと、最初、考えたのだが面倒だったので長いまま使う事にした。何本もの木ネジを壁の上の板に揉みこんで長い木を固定した。この木へ、ぶら下がっているスピーカーの線も固定してやろうとふと思った。栗の木の枝の皮を剥いたのがあったので、鉄のねじより趣があるかもと、固定のためにそれを挿してみた。悪くないと思った。その枝の先端に、ふと、以前、木の枝でバランサーを作ったのを載せてみた。面白い・・・。まだ栗の枝があったのでそれらも、いくつか取り付けてみた。

 

 

即興で、あっり丈の木の枝を取りつけては載せていった。

 

 

 

スピーカーの線を後ろに潜らせた。

 

 

 取り付けた木の端まで枝を付けてしまって、下から見上げて眺めた時、ふと、これらの小枝たちが彫刻に見えた。既視体験?デジャブ?

 

 

 そういえばロダンの地獄門のティンパナム(上框)を見あげた時の印象に似ていると思った。纏まり、統一感?がないと思った。そうか・・・中央にル・パンスール=考える人がいない・・・・・。