CHAというフリーペーパーへ無料で「歩けオカリナよちよちと」、というシリーズで随筆を書かせて貰っている。もう3回、書いたが挿絵は編集者の一人に描いてもらっている。先回号が出たとき、編集の彼から新橋駅前ビル1号館8階の「不易流行展」(9月)でCHAに投稿している人たちが参加する展覧会に出してみないかという話を頂いた。

 作品の搬入が、自分の手で直接出来なければ9月6日付けで会場に送ってくれても良いということだった。それならばと参加させて貰うことにした。作品のジャンルは何でも可ということだったがオカリナを出したい旨を担当の彼に連絡した。配置図を送れば飾ってくれるというので作品の展示を考えた。

 

 オカリナを透明な厚いガラス板(送る時割れると嫌だなあ・・・、ではアクリル板ではどうだ、かなり大きな梱包になる?)、うーん、では色ケント紙では?ちょっと重厚感がないか・・・・畳めてちょっと厚みのあるフェルト生地ならどうだ・・・・これで決まり、それに並べようと考えた。手芸店にフェルト布を買いに行くと隣がダイソーだった。もしかしたらこちらのほうが安く買えるかもしれない、と、まずダイソーで探してみることにした。其処はかなり広い店だったので店員さんにフェルトが置いてあるかどうか尋ねた。彼女はそのコーナーまで私を案内してくれた。棚には数色がセットされパックされたものと大きな単色の1枚ものがあった。迷いながらグラデーション青色系1袋セットと空色、青色の単色大判のを1枚づつ買った。

 

 1週間ほどしてからそれらを包装から出したが、小さいのでは迫力がなかった。それで大判の青色と空色のを大きさを変えて正方形に切った。それらを2枚重ねて使うことにした。オカリナを選んだ。魚シリーズで統一しようと思った。キンギョリーナ、カレーリーナ、イルカーナを選んでフェルトの上に並べた。イルカーナはちょっと違う感じだったのでイルカーナとヒコリーナを交換した。

 

 成田からレオナルドダビンチ空港に飛んでいるとき、飛行機の窓から外を眺めてみると潜水艦が海の中を進んでいるような錯覚に陥った。同時に、ふと鳥は空の魚かもしれないという言葉が浮かんだ。

 

 直観に促されて、ヒコリーナを先頭に持ってきた。それに続くカレリーナ、その両脇にキンギョリーナを置いてみた。暫く眺めた後、空と海はどこか相似していると思った。